「美は自律神経を整えることから」を掲げ、ナイトケアアドバイザーとして活躍中の小林麻利子さん。
良質な睡眠で“キレイ”を実現する「うっとり美容」を指導する小林さんだけれど、20代の頃はストレス太りで、体がボロボロだったとか。そんな彼女が運動や食事制限なしに8kgの減量を達成し、美肌を手に入れることができた秘訣を教えてもらった。
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実は約10年前の私は今よりもなんと8kg太っていました。社会人になって上京、就職。男性に負けまいと朝から晩まで休みなく働き続けて、気づけばストレス太りで体がボロボロ。
寝ていても、熟睡することができずに眠りが浅く、スッキリとしない日々。目に入るものがすべてグレーに見えるかのように、鬱々とした日々を過ごしてきました。
そんな状態が限界に達し、3日間のお休みをいただくことに。そこで私は早く元気にならねばと、素人ながら睡眠や就寝前の過ごし方を見直したのです。
きちんと睡眠をとっただけで、8kgの減量を達成!
難しいことは何もしていません。「睡眠時間を確保し、起床時間を定め、就寝前に自律神経を整える習慣をつけよう」と心に決めて実行に移したのでした。すると休み明け4日目の朝には、視界に入る景色が鮮やかな色彩を放ちはじめたのです。
そんな生活を習慣化し続けた結果、ハードな運動や食事制限なしでスルリと-8kgのダイエットに成功しました。「睡眠をきちんととることはダイエットと密接に関係している」ということが自身の体験から実感できたのです。
実際にこれは科学的にも立証されています。32~59歳の男女8000名以上を対象としたコロンビア大学による疫学調査によると、4時間以下の睡眠時間者は7~9時間の人に比べて肥満率が73%高く、5時間の人では肥満率が50%高いのだとか。
また、30~60歳の男女1024名を対象としたスタンフォード大学の疫学調査で、5時間睡眠者は8時間睡眠の人に比べて食欲を亢進する「グレリン」というホルモンを14.9%増加させ、食欲を抑制するホルモンが15.5%減少する、とわかっているんです。
つまり人間が本来あるべき姿であるためには、規則正しい睡眠をとることはとても重要なことなのです。