バツイチ独身のライター・オバ記者こと野原広子(64歳)が、趣味から仕事、食べ物、健康、美容のことまで“アラ還”で感じたリアルな日常を綴る人気連載。255回目となる今回は、ワクチン接種について。
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64歳なのに”高齢者”として接種券が届いた
うふふ。私、“最年少の高齢者”になったんですよ。5月の中頃、ワクチン接種の予約票が届いたときは、「え~~っ、私、64歳だよ。ワクチン接種は65歳以上の高齢者からだよね? なんでよ~」と文句たらたら。絶対、何かの間違いだと思ったね。
実は私、役所からありえない間違い書類を送られてきたことが、これまで二度あるの。そのうちの一度は担当の課長がすっ飛んできたから、かなりのことだったんだと思うよ。だから今回も、「あら~、やらかしたね」と住まいのある千代田区役所に勢い込んで電話しちゃったんだけど、書類をよくよく見たら、「来年の3月末日までに65歳になっている人」と書いてある。だから3月28日生まれの私はギリギリで引っかかったわけ。
で、1回目の予約日に接種会場に行ったら、あらら、雰囲気は高齢者限定の選挙会場だわ。そこを30~40代ぐらいの係員がテキパキと仕切っていて、接種にきた高齢者を誘導しているの。
肝心の注射は「痛っ」という間もないほど、あっという間に終わっちゃった。接種直後の副反応を用心して、待機スペースに数分間座ったらハイ、おしまい。
なんと、帰りに小さなスポーツ飲料をくれたのよ。他の区の人に聞いたら、「えっ! うちは手ぶらで帰されたよ」だって。副反応といえばその夜のうちに、注射を打たれたあたりが筋肉痛というか、打撲痛というか、鈍い痛みが出てきて、それが翌日の夜まで続いたぐらい。
1回目から23日後に2回目の接種。どうもワクチン接種はこっちが本番らしくて、かかりつけのT医師は私に「副反応で38度くらいの熱が出ると思っていてください」と緊張した面持ちで、カロナールを処方してくれた。
2回目の前夜に食中毒で七転八倒
果たして! 実は接種の前夜に食中毒で七転八倒の苦しみをした私は、とても歩いていく気力がなくてタクシーで会場入りしたの。接種するかしないかは、医師に判断してもらおうと思って。そうしたら「あ、関係ないっすね」だって。
痛いと聞いていた注射も、ズーンと重たい痛みはあったものの、「ううう~っ」とうめいたら終わっちゃった。そして今回のおみやげもスポーツ飲料。ワクチン接種が終わったらコンビニで買おうと思っていたから、めっちゃ助かっちゃったわよ。
ご飯をつくる気にならない…
副反応と何の関係があるのか、ないのか、最近、まったくご飯をつくる気にならない。でもお腹は空く。ワクチン接種1回目の後日だけど、前から気になっていた秋葉原駅昭和通り口から徒歩5分の『みのがさ 神田和泉町店』で、ゲソ天そば(480円)を食べた。
店に入る気になったのは、私と同世代の中年女性がふたり先客でいたから。秋葉原って昔から男の街で、がっつりとか、こってりとか、ボリュームとか。カンレキ過ぎたおばちゃんには何の魅力も感じない店が主流なのよ。その中でおばちゃんが立って食べるって、それだけで信頼度アップよ。
しかしレベルがこんなに高いとは思わなかったわ。信州戸隠の生蕎麦からはちゃんと甘味が感じられ、透明なつゆは最後まですすろうと思っちゃった。
それからここのところドはまりのバイト先の地下食堂安定の日替わり定食(500円)は焼肉バーガーで、ふつうの焼肉がバンズの中にガッツリ。それと安定のサラダバー(380円)ね。えっ? だからダイエットはどうしたかって? 聞かないでよ~。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。
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