そろそろ秋も終盤。衣替えも終え、いざ手持ちの服を見てみると黒や茶色など、暗めの色ばかりと感じたことがある大人女性も多いはず。暗い色は引き締めて見せる“締め色”になり、大人の落ち着き感を醸し出してくれる存在ですが、一方で顔色まで暗く見せてしまうリスクもあります。そこで、注目されているのが、大人の落ち着き感と顔映え力を兼ね備えた「ライトグレー」という色。今回は、皇后雅子さまが秋冬にお召しになったライトグレーの着こなしをチェックしていきましょう。
他の色とも合わせやすく上品なライトグレーは大人向き
淡く繊細なグレーはどんな色やアイテムとも相性よし。ニットやシルクなど身につける素材の幅が広がる秋冬だからこそ、素材感もしっかり伝わる明るいグレーはデイリー服においても何かと重宝します。洗練された華やぎ感もあり、落ち着いたグレーというカラーだからこそ、知的なムードも漂い、まさに大人女性にぴったり。
“ツヤ”アイテムを添えれば華やかさをプラスすることに
天皇皇后両陛下は2020年2月、皇居・東御苑の宮内庁三の丸尚蔵館で開催されていた即位記念特別展「令和の御代(みよ)を迎えて」をご見学。
雅子さまは、ほんのり青みを帯びたグレーのパンツスーツスタイル。青の持つさわやかさと、グレーの持つ落ち着いた印象のいいとこどりで、洗練された雰囲気を漂わせてくれる色味です。
青やグレーはどちらかというと男性的な色のイメージですが、淡いブルーグレーは、原色の青よりも優しく柔らかい印象に。パンツスタイルでも、この色の効果とスカーフやアクセサリーなどの小物使いでぐっと女性らしさが際立つコーディネートに着地します。
雅子さまは、首元にスカーフをお召しになり、ネックレスを重ねることで、顔周りまで華やいだ印象です。スカーフを取り入れることで、立体感が出て、全体的にメリハリ感も生まれ、目線が上に操作され、脚長効果も狙えます。
淡い色というと、膨張して見えてしまうのがネック。その点、雅子さまの召されたスーツは、袖や襟に光沢のある生地が配されていることで、のっぺりせずに、キリッとシャープな印象を受けます。
雅子さまのように、Vネックだったり、センタープレス加工がされたパンツをはくなど、縦のラインを強調することで、淡いグレーでも引き締まった印象を与えることができます。
同じトーンの水色や白で明るさを際立てて
2019年9月、茨城で開催された「国民体育大会」に出席された雅子さまはブルーグレーのパンツスーツ姿。人気のくすみカラーも明るめのブルーグレーなら顔映え力もバッチリです。
ブルーがかったグレーのパンツスーツにイヤリングやネックレスなど存在感のあるアクセサリーをつけることで、グッと女性らしさが際立つウワテなスタイリング。雅子さまのコーディネートを参考に、ライトグレーのニットやコートに、パールアクセサリーや水色、白などを合わせて明るい印象に見せるのがおすすめです。