肌の乾燥でお悩みの人には漢方薬もおすすめ
保湿をしていてもなかなか治らないひび割れ・あかぎれには、漢方薬もおすすめです。
漢方薬は皮膚科の治療でも使われており、ひび割れ・あかぎれの原因となる皮膚の乾燥に体の内側からアプローチするので、保湿や食事では効果が見られなかった場合も改善が期待できます。
漢方では「血(けつ)」の不足があかぎれの原因
ひび割れやあかぎれといった肌荒れの症状は、漢方では「血(けつ)」の不足が原因と考えられています。血が不足すると皮膚に栄養が行き渡らなくなり、皮脂や汗の分泌低下が起こるため、皮膚が乾燥しやすくなります。
ひび割れ・あかぎれ改善におすすめの漢方薬2つ
皮膚の乾燥に用いられるおすすめの漢方薬を以下にご紹介します。
・四物湯(しもつとう)
四物湯は血を補って巡りを整えることで、肌に栄養を行きわたらせ与えます。しもやけやしみの他、冷え症にも用いられます。
・当帰飲子(とうきいんし)
当帰飲子は乾燥肌の定番ともいえる漢方薬です。血を補うのに加え、肌を整えるための栄養を養うので、乾燥肌や皮膚のかゆみなどに用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
なお、あかぎれが悪化し、出血がひどい場合は、医師に早めに相談しましょう。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小玉奈津実さん
管理栄養士資格取得から食に関する職務に携わってきて15年目。サプリメントの商品開発・外食のメニュー開発・高齢者施設の栄養価計算や献立作成などに従事。現在はサプリメントの監修や食に関する記事の執筆、オンライン栄養指導などフリーの管理栄養士として活動中。さらに、オンラインで漢方を購入できる「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで情報発信もしている。