バナナのトリビア
日本で売られているバナナのほとんどはフィリピン産。ほかにもエクアドル、台湾などで育てられたものが主で、基本的には輸入品なんです。
輸入バナナは日本で黄色に熟されている
バナナは輸入される段階では緑色なんです。日本に着いてから、熟成されて黄色になります。室(むろ)と呼ばれるバナナ専用の施設に運ばれて、温度管理やエチレンガスの投入を行い、追熟させていきます。
スーパーや八百屋さんでたまに見かけるバナナの箱のふたや側面が密封されないように穴が開いているのは、追熟の際にバナナの箱の中までエチレンガスを循環させるためなのだと輸入業者の人から聞きました。
バナナが緑色で輸入される理由
なぜバナナが緑色ときに輸入されるかというと、熟した実につく、日本にはいない害虫がバナナと一緒に国内に入ってくるのを防ぐため。その害虫は、未成熟の緑色の実にはつかないんだそうです。日本の生物の生態系を守るために、法律で定められていると教えてもらいました。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ