怒りの炎を広げないルール【6】融通無碍を意識する
「融通無碍(ゆうづうむげ)とは、考えや行動に制限がなく、のびのびと自由にしていること。その逆は、頑固。よく言えば首尾一貫していると言えますが、融通が利かないため、イレギュラーなことや変化に弱く、それが怒りにつながることもがあります。頑固な人には強いこだわりがあり、こだわりとは自分にとって大切なものだから、守ろうとして怒りにつながるのです」
女性の場合、結婚、出産、職場の変化、育児、介護など人生を通して、変化を迫られる機会が多いもの。その都度、「なぜ生活を変えないといけないの!」と怒ってストレスを溜めるより、多少の抵抗はありながらも「この生活のおかげで、今まで知り合う機会のない人とも仲良くなれた」などと前向きに受け入れるほうが、楽しく生きることができます。
今の気持ちを怒りの炎で燃やすか、希望や楽しみで満たすかは、自分次第。気持ちをコントロールできれば、人生も変わってくるはずです。
◆教えてくれたのは:アンガーマネジメントコンサルタント・安藤俊介さん
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、日本の考え方、慣習、文化に合うようにローカライズする。教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。近著に、『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』(秀和システム)がある。https://twitter.com/andoshunsuke