むくみ体質の人には漢方薬もおすすめ
食事に注意してもむくみが気になるときや、効率よくむくみを取りたい場合には、自然由来の生薬によって体にやさしく働く漢方薬をのむという方法もあります。
むくみの原因は体内の水分バランスが乱れること。漢方薬の中には、むくみや水太りなど、水分バランスの改善に効果が認められているものがいくつもあり、内科でも使われる場合があります。
むくみに悩む人におすすめの漢方薬2つ
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水太りの肥満症の方にも使用される防己黄耆湯は、水分循環を促し、余分な水(すい)を排泄します。
・五苓散(ごれいさん)
五苓散には利水作用があり、体の余分な水分の排出を促します。特に、下半身のむくみ、雨や雪などの前に体調を崩す方に用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は繰り返す不調に対して、根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
すっきりした体で春を楽しもう!
春のむくみは、塩分を控えるような通常のむくみ対策とは違ったアプローチが必要です。熱を生み出したり、血の巡りをよくしたり、むくみづらい食習慣を意識しましょう。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。