食感がよく、甘みの詰まった旬の野菜のアスパラガス。茹でるだけでもおいしいですし、炒め物やサラダにもぴったりですよね。そこで、野菜ソムリエプロの福島玲子さんに、新鮮なアスパラガスを選ぶ方法や最適な保存の仕方を教えてもらいました。
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穂先が締まり、茎は太くてまっすぐなものを
アスパラガスは、鮮度が命です。スーパーなどで買うときは穂先と茎をチェックしましょう。
ぎゅっと締まった穂先は、収穫してから時間が経っていない証。また、茎は太めで曲がらずにまっすぐでしっかりとしていて、ハリがあってみずみずしく、緑の濃いものが新鮮でやわらかく、おいしいです。
切り口はみずみずしくうるおっていて、乾燥していないものを。茶色のものは乾燥しているので、避けるのが吉です。
冷蔵&冷凍保存をするときのコツ
アスパラガスは時間が経つと水分が抜けてかたくなってしまうので、購入したら、なるべく早く食べるようにしましょう。
冷蔵庫保存は乾燥させないのがポイント
冷蔵庫で保存するとき、期間は2~3日程度が目安です。アスパラガスは乾燥が大敵なので、キッチンペーパーに包んでからポリ袋に入れて野菜室へ。水分と一緒にうまみが抜けるのを防ぐために、少し湿らせたキッチンペーパーでアスパラガスを包むのがよいです。
また、冷蔵庫にアスパラガスを入れるときは、必ず立てておきましょう。生えているときと同じように上に伸びようとするので、横にしていると曲がったりストレスがかかったりします。すると、味にも影響が出ます。
冷凍保存は少し硬めに茹でるのが◎
1週間以上保存することになりそうなときは、下処理をして早めに冷凍保存を。解凍時に加わる熱を考慮して、少しだけ硬めに茹でるのがポイントです。
鍋からあげて粗熱がとれたら、使いやすい大きさにカットして、フリーザーバッグなどに入れて冷凍庫へ。これで1か月程度持ちます。解凍するときは、柔らかくなりますが、熱湯または電子レンジで加熱すればOKです。スープなどの煮る調理や炒め料理であれば、冷凍のまま使うこともできます。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ