「壁」をスッキリさせると部屋を広く感じられる
続いて広沢さんが注目するのは、「壁」です。
「お金持ちは、壁にカレンダーやお知らせなどの生活感があるものは一切貼っていません。壁にあるのは、『貼っている』のではなく、絵画や時計など『飾っている』ものだけ。それさえも壁にかけないで、大きな面全体をそのまま見せることでより一層広さを感じられる家も多くあります」
それに対して、カレンダーや絵葉書、写真などが貼られている家庭はどうでしょうか。
「床にモノが多々あると散らかって見えるように、いろんなモノが壁に貼られて賑やかな住まいが散らかって見えるのです。
まず、壁を見回してみましょう。貼る必要のないものははがします。『貼っておきたいけれど場所が違うほうがいいのではないか』と思うモノは移動させてください。絵葉書や写真などはバラバラと適当に貼らずにフレームに入れたり、細かいものを1か所にまとめて貼るなどすると、スッキリと見えます」
寂しいなら壁一面だけ違う色合いにチェンジ
中には、壁に何も貼られていないことで寂しさを感じる人もいるかもしれません。
「その場合は、一面だけ違う色合いの壁紙にする、大きな観葉植物を置いてみる、一面だけ好きな写真や絵画を貼っていくのも良いかと思います。四面それぞれにいろんな色合いのものが貼られていると全体が狭く感じられるのでバランスには注意が必要です」
お金持ちが実践している「隠す」「置かない」「貼らない」部屋の整理・収納術。試してみる価値がありそうです。
◆教えてくれたのは:コレモッタ代表取締役・広沢かつみさん
収納コーディネートなどを手掛けるコレモッタ株式会社代表取締役。一般社団法人日本専門家検定協会代表理事。リフォーム雑誌の編集長を経て2010年に独立。新聞・雑誌の連載を含めて2000件以上の片づけ・収納相談を受ける。講演会やセミナー受講者は全国に2万人以上、中国・台湾・香港にも3000人以上いる。『玄関から始める片づいた暮らし』『服が片づくだけで暮らしは変わる』(いずれも青春出版社)など著書多数。https://ameblo.jp/koremotta/