健康・医療

デリケートゾーンの正しいニオイケア!改善をサポートする食べ物&漢方薬

股間にハートに切った紙を当てている
デリケートゾーンのニオイは食事内容で改善できる?
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なかなかオープンには話せないデリケートゾーンのニオイの悩み。市販薬や病院の受診で対処するだけではなく、食からもアプローチができると、漢方にも詳しい管理栄養士の小原水月さんはいいます。そこで、デリケートゾーンのニオイの原因と食事でできる対策、おすすめの漢方薬について教えてもらいました。

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デリケートゾーンのニオイは悪玉菌の繁殖が原因

デリケートゾーンは多湿で、凹凸の多い複雑な構造をしています。そのため、いくつかの原因が重なると菌が繁殖し、ニオイが発生しやすくなるのです。

きれいな洗面所
デリケートゾーンのニオイの原因とは?
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汗・経血・おりもの

デリケートゾーンは排泄にかかわる器官が多く集まり、不衛生になりやすい部位です。汗・経血・おりものなどが悪玉菌の繁殖する原因となり、ニオイにつながる場合があります。おりものシートをこまめに変えるなど、清潔に保つようにしましょう。

加齢による影響

膣には善玉菌が何種類もいて、内部を衛生的に保つのに役立っています。しかし、加齢や疲労、睡眠不足、生活リズムの乱れ、閉経によるホルモンバランスの乱れは、善玉菌の働きを弱めてしまうのです。善玉菌が弱まると悪玉菌が優勢になり、気になるニオイを放つケースもあります。

洗いすぎもNG

デリケートゾーンの表皮にも善玉菌がいて、悪玉菌の繁殖を防ぐ働きをしています。ニオイが気になるからと必要以上に洗うと、善玉菌が洗い流されて悪玉菌が増殖につながり、ニオイが発生する可能性があります。デリケートゾーンを洗う際は、泡立てたせっけんを指の腹に乗せ、やさしく汚れを落としましょう。

善玉菌と悪玉菌のバランスを保つ食事でニオイケア

デリケートゾーンのニオイを防ぐには、膣や皮膚にいる善玉菌と悪玉菌のバランスを保つことが大切です。体には膣や皮膚以外の、口や腸などいくつかの場所に常在菌がいますが、体の中でも特に多くの細菌がいる腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが整っていることによって、体全体の細菌のバランスもよくなります。そこで、腸内環境を整える食材を取り入れた食事をおすすめします。

じゃがいも

ザルに乗ったたくさんの新じゃが
食物繊維を多く含み、腸内環境の改善にいいじゃがいも
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じゃがいもは食物繊維を多く含む食材です。食物繊維は消化されずに腸まで届き、善玉菌のエサになることで、善玉菌を増やす助けをします。また、便のカサを増し、腸を直接刺激します。老廃物が速やかに排出されることは、腸内環境の改善に役立ちます。

3月~7月に出回る新じゃがは皮が柔らかく、丸ごと食べられるのでより多くの食物繊維が摂取できます。

たくあん漬け

スライスしたたくあん
発酵食品の大根漬けは食物繊維も豊富で腸活に◎
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たくあん漬けは、干した大根をぬか漬けにして乳酸発酵させた食材です。善玉菌である乳酸菌を定期的に摂ることで、腸内環境改善を目指せます。また、食物繊維も摂ることができるので、効率的に腸への働きかけができます。

味噌

味噌汁
味噌に含まれるこうじ菌や乳酸菌などの善玉菌は腸内環境改善に役立つ
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こうじ菌や乳酸菌などの善玉菌を含む味噌を継続的に摂ると、腸内の善玉菌を増やす助けになります。また、味噌にも食物繊維が含まれます。悪玉菌の好物である脂質を腸内で吸着し、体外へ排出するため、腸内環境を改善するのに役立ちます。

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