うつ・不安症
マイナス思考が進み、仕事をはじめとする行動に対する集中力が落ち、無気力、不眠、食欲不振などをもたらす心の病です。場合によっては頭痛を引き起こすこともあります。
うつは、脳内の神経伝達物質に異常が生じることで起こるとされており、治療には神経伝達物質のバランスを調整する抗うつ剤などが用いられます。気圧の微妙な変化が症状と関連していることがわかってきています。
耳鳴り
原因不明とされることが多い耳鳴りですが、中耳炎などの疾患が原因となったり、ヘッドフォンなどで大音量の音楽を聴いたりすることで起こることもあります。精神的・身体的ストレスによる自律神経の乱れで起こりやすい傾向があり、気圧の変化による自律神経への影響で起こっている可能性があります。
◆教えてくれたのは:天気痛ドクター・医学博士・佐藤純さん
日本慢性疼学会認定専門医。中部大学生命健康科学研究科教授。愛知医科大学客員教授。1983年に東海大学医学部を卒業後、名古屋大学大学院での研究、米ノースカロライナ大学での留学や名古屋大学教授を経て、2005年より愛知医科大学病院・いたみセンターで日本初の「気象病外来・天気痛外来」を開設。30年以上にわたり、気象と痛み、自律神経との関係を研究。2020年にウェザーニューズと共同開発したアプリ「天気痛予報」をリリース。メディア出演も多数。著書に『1万人を治療した天気痛ドクターが教える「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』(アスコム)など。
https://www.tenkitsu-dr.com/doctor/