ポジティブに片付けを進める方法
してはならない3つの鉄則と合わせて知っておきたいのは、ポジティブに片付けを進めるための言い回しのコツです。
否定ではなく質問をする
例えば処分したいいすがあったとき、「いらないでしょ」「座らないでしょ」と一方的に決めつけられると、言われた側は感情的になって反発したくなります。
あなたが決めるのではなく、「どうしたい?」と希望を聞きましょう。親は自分で考えて、アイディアを出します。「座ることがないのなら、不要かもしれない」と、自ら捨てる気になるかもしれません。また、「座りたい」と言うのであれば、座るためにまわりを片付ける、座りやすいいすに買い換えるなど、なぜ使っていないのかという理由を見つけて、それをカバーする新しい提案をすることで、片付けが前に進んでいきます。
ほめて相手のうれしい体験と結びつける
たくさんある食器を「こんなにいらないでしょ」と言われた親は、散らかっている、汚いと決めつけられたと思い、イライラしてしまうことがあります。
そうではなく、相手をほめることを意識しましょう。「すてきな食器がいっぱいあるね。お母さんは料理が得意だから、昔のようにたくさんお客さんがきたら楽しいよね。ここを少し片付けて、もう一度お客さんをたくさん呼ぼうよ」と、空想の中で楽しい未来を広げるのです。
実際にできるかどうかは置いておいて、楽しい想像が浮かぶと、人は自らそこに向かって、物の選別を始めるようになることが多いのです。