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親の物の片付けをスムーズに進めるためには?20年以上現場を見てきたプロが語る「やってはいけないこと」

ポジティブに片付けを進める方法

してはならない3つの鉄則と合わせて知っておきたいのは、ポジティブに片付けを進めるための言い回しのコツです。

否定ではなく質問をする

例えば処分したいいすがあったとき、「いらないでしょ」「座らないでしょ」と一方的に決めつけられると、言われた側は感情的になって反発したくなります。

椅子の背
いらないと思うものも、「どうしたい?」と希望を聞くのがコツ(Ph/photoAC)
写真6枚

あなたが決めるのではなく、「どうしたい?」と希望を聞きましょう。親は自分で考えて、アイディアを出します。「座ることがないのなら、不要かもしれない」と、自ら捨てる気になるかもしれません。また、「座りたい」と言うのであれば、座るためにまわりを片付ける、座りやすいいすに買い換えるなど、なぜ使っていないのかという理由を見つけて、それをカバーする新しい提案をすることで、片付けが前に進んでいきます。

ほめて相手のうれしい体験と結びつける

たくさんある食器を「こんなにいらないでしょ」と言われた親は、散らかっている、汚いと決めつけられたと思い、イライラしてしまうことがあります。

そうではなく、相手をほめることを意識しましょう。「すてきな食器がいっぱいあるね。お母さんは料理が得意だから、昔のようにたくさんお客さんがきたら楽しいよね。ここを少し片付けて、もう一度お客さんをたくさん呼ぼうよ」と、空想の中で楽しい未来を広げるのです。

食器棚
楽しい未来を広げる会話をしながら片付けを(Ph/photoAC)
写真6枚

実際にできるかどうかは置いておいて、楽しい想像が浮かぶと、人は自らそこに向かって、物の選別を始めるようになることが多いのです。

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