女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。第28回は、寧々さんが大好きという「沖縄」について。
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沖縄行きたいなあ。
むこうの友達にももう2年くらい会っていない。そして、食べたいものがたくさんある。時々夢に出てくる事もある! 「めぇみち」のひろみさんが握るおむすびも本当に食べたいし、ご主人の作ってくださるケーキも食べたい。ナカマさんの作る素晴らしいお料理。彼が真剣に食材と向き合う姿をみていると、こちらまで本当に幸せな気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになる。
「金月そば」の炙りソーキそばも、もう炙りソーキがトロトロに柔らかくて美味しくて、いつも追加で炙りソーキを注文していま す! 「サンスーシ」の親子丼やおうどんも、卵や出汁も本当に美味しい。外国人住宅のお店も雰囲気があり、キッズルームもあるので子連れでも安心だ。
そして沖縄は美味しいパン屋さんもたくさんある! もうまだまだたくさんあって書ききれない…そういえば、移動販売のお豆腐屋さんに遭遇して、美味しくて次の日も一生懸命探して追いかけ たこともあったなあ~。
どこで何を食べるかてんやわんやの大騒ぎ
家族で沖縄に行くと、どこで最初に何を食べるのか、お昼はどこで食べて夜はどこで食べるの~ と、てんやわんやの大騒ぎである。しかもなんとなくやっと決まりかけたら、夫が調べて「ああ~この日は定休日だ! 考えなおさないと~」なんてこともあり、忙しい。ちなみに週に2日や3日お休みのお店もけっこう多い。
沖縄本島はけっこう縦に広いので、ちゃんと考えないとルートがなかなか難しいのだ。帰る頃には、ほとんど食べられて満足満足、皆笑顔で東京に戻る。考えてみたらうちの家族は食いしん坊だな…。
東京にいると、仕事もあり私達はほとんど外食しないので、沖縄に行ったら行きたいお店がたくさんなのです。
私はほとんど一年中料理をしている事から解放され、作ってもらったご飯をいただく事の幸せ! 自分ではなくて、人が作ってくれたお料理って、なんであんなに美味しいのだろうか? もちろん私が日々適当になんとか作っているものと、プロの方が作るのが違うのは当たり前だ が、誰かが作ってくれた料理は何よりも本当に心が温まる。私も忙しさにかまけないで、もうちょっと丁寧に作ろうと一応反省してみる(笑)。
◆文・大塚寧々(おおつか・ねね)
1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。現在、出演映画『軍艦少年』が公開中。