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大塚寧々が明かす食とお酒事情 夫とワインを飲むときは“居酒屋メニュー”がおともに

大塚寧々
大塚寧々さんが明かした食事情とは?
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連載エッセイ「ネネノクラシ」(8760 by postsevenで掲載中)から感じられる等身大の飾らないライフスタイルに、同世代の女性から共感の声を集めている女優・大塚寧々さん(53歳)。エッセイでたびたびテーマになるのが「食」。今回、改めて寧々さんの「食」事情について掘り下げてみました。

お好みは辛口ワインを「ほどほど」の量

「丁寧というよりはどちらかというと、ざっくばらんのほうに近いかな」

日々の暮らしについて聞くと、そう言って笑う寧々さん。役柄からはサバサバしたイメージがあるが、実際会ってみても、やはり歯切れのいい話しぶりと少女のようなかわいらしさを兼ね備えた魅力的な女性だ。食後によく飲むというお酒について聞くと、その“ざっくばらん”な暮らしの一端が垣間見えた。

大塚寧々
お酒は好きで毎晩のように飲むという
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「夫とワインを飲みむときは、野菜スティックに塩とかクミンとかカレー粉をかけたり、味噌マヨネーズにしたり。そんなに凝ったことはしないですよ。最近、知人においしいがんもどきを教えていただいたので、がんもどきをサッと炙って塩で食べたり、どちらかと言うと、日本酒を飲むときのおつまみというか、居酒屋さんのメニューに近いかもしれないですね」(大塚さん・以下同)

お酒の量は「ほどほど」、好みは「辛口」。ゆっくりとグラスを傾けながら、会話や音楽を楽しむ。何気ない時間が心地よく好きだという。

「ワインは赤が好きです。日本酒を飲む日もあるけど、やはり辛口で“冷や”が好きです。酔ったり二日酔いになったりするのは苦手なので、度数の強いものは飲めないし、量もそんなに飲まないですね。適量がいいんです。夫と話したり、音楽を聴いたりしながら、グラスで1、2杯まったりと楽しんでいます」

キッチンツールは今あるものを大切に

食に関して気をつけていることは、体調管理のため「夜、炭水化物を取らないようにしている」こと。とはいえ、そこは寧々さん流。「厳密じゃないんです。食べたいときは食べるときもありますし、食事に行ったときはしっかりいただきます」。「何事もゆるく」というのが続けられるコツなのかもしれない。

朝食も“ご飯”のときもあれば、パンのときもある。大好きなおにぎりの具材も気まぐれ。冷蔵庫に余った食材があれば、さっと調理して食卓に並べる。

「なんでもガチガチに決めないで、その時の気分や状況にあわせて作ったり、食べたりしています」

大塚寧々
キッチンツールは今あるものを大切に
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そんな寧々さんのキッチンはどうなっているのか―――今回の撮影で見せた包丁や食材を扱う際の手際はとてもよく、主婦歴の長さを物語っていた。

「ごくごく一般的なものしかありません。キッチンのモノは今あるものを大切に使えば、そんなに増やさなくていいかなって思っています。最新家電はないですが、フライパンも、無水鍋も、オーブンもありますから。フライパンはずいぶん長く使っていますが、鉄製なので、鉄分が取れるかなって(笑い)」

笑顔が尽きない、食にまつわる旅の思い出

大勢でチームを組んでひとつの作品を仕上げていくという仕事柄、この2年、感染対策には気を配って生活を送ってきたという寧々さん。コロナ禍前によく行っていたのが旅行。そのことに話が及ぶと、国内から海外までさまざまな地域の“食の思い出”について話が広がった。

「行きたいところ、食べたいものだらけですよね。沖縄でソーキそば、金沢でお寿司やお魚も食べたい。わが家はみんなパエリア好きなので、スペインのパエリアも恋しいです。魚介がおいしくて、 市場にはいってるちょっとした ビストロなんかもすごくおいしかったなぁ。

noma(ノーマ、デンマークのコペンハーゲンにある北欧料理レストラン)の食事も素晴らしかったです。シンプルだけど泡料理なんて創造性があるし、食というよりはもはや芸術。フランスとスペインのバスク地方の国境にあるサン・セバスティアンで、バルを食べ歩いたりするのなんて、すごく楽しかったですね。友人たちと飲んだりしながら、何軒もはしごしたのを覚えています」

ここへ来てコロナ明けの兆しも見え、寧々さんも家族で外出する機会が増えてきた。

「父と母の誕生日があって、家族5人で温泉旅行に行ってきました。本当に久しぶりでしたね。両親は高齢なので、元気なときに、行けるときに行こうっていうことになったんです。 一緒に住んでるわけではないので、なるべくたくさん話すことが大切だなぁと思って。でも一緒にいると、そんなことを考えなくてもなんだかんだ自然にしゃべってますから、時間を共有するって大事なんだなって改めて思いました」

韓国ドラマを見ていても「食べたい!」

以前のインタビューでは、コロナ禍でのステイホームがきっかけとなり、韓国ドラマにハマっていると語っていた寧々さん。韓国ドラマといえば、食事のシーンが多く、食事は切っても切り離せない文化がある。

「見ていると『この料理、食べたい!』ってなります。そんなときはナムルなんかを作って、キムチがあったらキンパみたいにして巻いたり。私、エゴマの葉がすごく好きで、お肉を焼いてコチュジャンであえて食べたりするのが大好きです。この間、たまたまエゴマの苗を見つけたので、速攻で買いました(笑い)。 大葉の苗は売ってるけど、エゴマはなかなかないじゃないですか。それを見つけたものだからもううれしくて、絶対買おうと思ってその場で2鉢買っちゃいました」

韓国ドラマには今もハマり中
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最近見ている韓国ドラマについて聞いてみると――。

「ずっと時代劇を見ていたのですが、最近は『39歳』と『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』を見ました。一度見始めると止まらなくなりますよね。韓国ドラマを見ながらワインを飲むのも好きですね」

食事やお酒は、その味を楽しむだけではなく和やかな時間を演出してくれるもの。寧々さんにとってもリラックスタイムには欠かせないもののようだ。

◆大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。

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撮影/網中健太 ヘアメイク/福沢京子 スタイリスト/安竹一未(kili office) 取材・文/田名部知子

大塚寧々さん衣装/グリーンワンピース(ラリーニュ ロペ/ジュンカスタマーセンター)ネックレス、リング(マリハ)バングル(ペレック/タク&コー)サンダル(ロランス/ザ・グランドインク)ストール(ニムニムデュアイ/プレインピープル)

ザ・グランドインク(https://www.laurence.jp)
ジュンカスタマーセンター(https://www.rope-jp.com/laligne_rope/)
タク&コー(http://pelleq.com)
プレインピープル(https://www.plainpeople.jp)
マリハ(https://mariha.jp)

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