人間関係

雑談コミュニケーション専門家が教える「すごい雑談力」とは?話を広げるための質問のテクニックを指南

ネガティブな話はそれ以上広げず、方向転換を

雑談が進むと、当たり障りのない内容から、思わぬ方向に話が進むこともあるでしょう。

「夏休みは夫の実家に顔を出さないといけないの。義父母とは仲が悪いから、気が重いわ…」「コロナに感染するのが怖くて出かけられないの」――などなど。また、悲しいニュースの話に飛んだり、相手の愚痴が延々と続くこともあります。

ポジティブな気持ちを引き出す質問を

こうした局面で「5H3W」で話を広げるのは、考え物です。聞いているこちらの気持ちまで暗くなる、愚痴や不幸の自慢大会になるなど、雑談がネガティブ一色になりかねません。こうした“ネガティブ沼”から抜け出すためには、思い切って方向転換をしましょう。

方向転換イメージ図
ネガティブに話が流れたら明るくなる質問で方向転換を(Ph/イメージマート)
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松橋さんは、「相手の楽しかった話、うまくいったときの話、うれしかったときの話など、ポジティブな気持ちを引き出すような質問を投げかけましょう」と、提案します。

例えば、「自分の時間ができたら何をしたい?」「コロナが落ち着いたら、どこに出かけたい?」「これまで夏休みはどんなところに行っていたの?」など。

こうした質問が、話し相手がもともと持っているポジティブな力を呼び覚ますきっかけになるのです。その結果、相手の表情も明るくなったら、こちらも下がっていた気持ちが上がってくるでしょう。

「お年寄りは得てして昔の自慢話を何度も繰り返し話します。それは、精神衛生上とてもいい効果があるのです。もし相手が同じ思い出話ばかり楽しそうに話していたら、『それ、前も聞いたよ』などと水を差さず、何度でも楽しい気持ちに浸ってもらいましょう。相手が楽しい気持ちになれば、雑談は成功したといえます」

女性のお年寄りの写真
お年寄りの話は何度でも聞いてあげよう(Ph/photoAC)
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◆教えてくれたのは:雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん

雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
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雑談コミュニケーション専門家、コミュニケーション総合研究所代表理事。営業マン時代、強度の人見知りで、コミュニケーション、特に雑談が大の苦手だったが、心理学を学び一転、全国450人中1位のセールスマンとして活躍。学んだ心理学の手法をもとに、聞き上手・話し上手な営業マンとしてトップセールスを誇る。現在は独立し、聞き方、話し方の専門家としてメディアや講演会などで活動。『すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール』(秀和システム)など著書は20冊以上。https://www.nlp-oneness.com/

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