ペット・動物

猫の皮膚病予防や毛玉対策に有効なブラッシング 獣医師が教えるコツや注意点

嫌がる猫に無理強いするのはNG

ブラッシングにはさまざまな効果がありますが、嫌がる猫も実は多いのだとか。

「猫が嫌がっていたら、無理に押さえつけてまでブラッシングする必要はありません。猫との関係が悪くなると、必要不可欠なお世話もしづらくなってしまいます。優しく声をかけながら、撫でて嫌がらなければ手ぐしを通してみて、大丈夫そうならコームやブラシを使ってみましょう。おやつをあげながらブラッシングしてもいいですね。ブラッシングを気に入る猫もいますので、チャレンジしてみてください」

できなくてもあまり落ち込まず、機会を見て挑戦を

ちなみに、山本さん自身も自宅で長毛種の猫を飼っているそうですが――。

「うちの子は残念ながらブラッシングが嫌いで、基本的に体のどこにブラシをかけても嫌がります。特にお腹を嫌がりますが、顎から頚部にかけては気持ちがいいみたいです。 たまにチャレンジしていますが、やるときには、様子を見ながら無理しない程度にやっています」

ブラッシングの効能は多々ありますが、必ずしなければいけない、しないとただちに健康に関わるという性質のものではありません。できなくてもあまり落ち込まず、機会を見て挑戦してみるのがよさそうです。

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

獣医師・山本昌彦さん
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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