美容

マスク生活に需要急増の「シミ取り」、今やるなら要注意! 美容皮膚科医が解説

Q.マスクで覆われている部分はあまり紫外線対策をしなくても大丈夫?

A.マスクゾーンと差をつけず顔全体の紫外線対策が大前提

マスク生活が定着し、マスクの下はメイクやスキンケアをきちんとしない人もいるようですが、マスクをしていることでの紫外線防御効果はあるのでしょうか。

「UV加工が施されていないマスクには、紫外線防御効果はないと考えて、日焼け止めを塗る必要があります。また、紫外線対策はマスクから出ている部分だけではありません。マスクで隠れている部分にも必要です。そのため、顔全体にしっかりと日焼け止めを塗ることが欠かせません。そのうえで、紫外線防止機能がついているマスクを選ぶとよりケアが強化できます」

Q.マスク生活とシミ増加に関係性はありますか?

A.マスクによる摩擦が「肝斑」を誘発していることも

マスク生活で、マスク下の肌荒れに悩む声もよく聞きますが、マスクがシミの増加につながっているのでしょうか。

マスクを少し浮かせた女性
マスクによる摩擦が肝斑の原因になることも(Ph/イメージマート)
写真5枚

「マスクによる肌への摩擦は、ちょうど、両側の頬を中心に生じる薄茶色の色素斑『肝斑』ができやすい頬部に起こりやすいため、長期間のマスク着用による肌への摩擦刺激が原因となって肝斑が悪化していることが考えられます。当院にも、マスク着用により頬の肝斑が濃くなったとお悩みの患者さまが実際に増えています」

◆教えてくれたのは:美容皮膚科医・山屋雅美さん

美容皮膚科医・山屋雅美さん
美容皮膚科医の山屋雅美さん
写真5枚

埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科、三井記念病院皮膚科勤務を経て、2011年美容皮膚科タカミクリニック入職。2021年、副院長に就任。ニキビ・毛穴などの美肌治療から、シミ・しわ・たるみなどのエイジング治療まで幅広く診療を行う。https://www.takamiclinic.or.jp/

●梅雨明けして余計に気になる!どんより「にごり肌」を正しいケアで“快晴肌”にトーンアップ

●“たっぷり保湿”は大人に必要なし?63歳皮膚科医が実践する目からウロコの保湿術

関連キーワード