「飲みすぎない」ための3つの工夫
水分の摂りすぎが習慣化している人は、上手に予防していく必要があります。最後に、「水を飲みすぎない」ための3つの工夫を聞きました。
【工夫1】まずクチュクチュうがいを
「水を飲みたいと思ったら、いったん口に含みましょう。口内をクチュクチュゆすいで、吐き出してください。それでもまだのどの渇きを感じるなら、ひと口だけ飲みましょう。のどが渇いているのではなく、口の中が渇いている場合もあるため、この方法を試すことで、水を飲む回数を減らせます」
【工夫2】手元に置かない
「水やお茶を入れた水筒やコップを身近に置かないようにしましょう。すぐ手の届く場所があると、つい“ながら飲み”をしがちです。オフィスなら水筒はロッカーにしまったり、自宅ならのどが渇いたときにキッチンまで飲みに行く、を徹底してみましょう」
【工夫3】なみなみ注がない
「マグカップやコップになみなみと注がないようにしましょう。十分だと感じていても、残りを飲み干してしまいがちです。小さめのサイズのマグカップやコップに換えるのもおすすめです。
ただし、高齢の方は感覚機能が衰え、のどの渇きを感じにくくなります。高齢の方の場合は、のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給してください」
どれも簡単にできることばかり。普段「水分を多く摂ってしまいがち」というかたは、ぜひ実践してみてください。
◆教えてくれたのは:漢方コンサルタント・櫻井大典さん
漢方コンサルタント。国際中医専門員。日本中医薬研究会会員。漢方薬局の三代目として生まれ育つ。カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後はイスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国の首都医科大学附属北京中医医院などでの研修を修了し、国際中医専門員A級資格を取得。これまで年間数千件の健康相談を受け、延べ4万件以上の悩みに応えてきた。今年7月、病気にならないための食事と睡眠の新常識をまとめた『予約の取れない漢方家が教える 病気にならない食う寝る養生』を出版。https://yurukampo.jp/