Q.「フォトフェイシャル」は何回も受けないといけない?
A.レーザーと違って徐々にメラニンを排出するから5~6回がベスト
「フォトフェイシャルとは、医療機関でしか受けられない美容医療で、肌全体にIPLと呼ばれる光を照射することにより、メラニンや毛細血管にダメージを与えたり、コラーゲンの生成を活性化させることで、シミ、くすみ、肌の色ムラ、毛穴目立ちなどさまざまな肌トラブルを改善していく治療です。
フォトフェイシャルの光が、シミやくすみなどの原因であるメラニンに当たると、光エネルギーが熱に代わり、メラニンにダメージを与えます。ダメージを受けたメラニンが肌のターンオーバーによって排出されることでシミやくすみが改善していきます。フォトフェイシャルは、レーザーと異なるマイルドな光治療で徐々にメラニンを排出する治療のため、効果実感を得るためには5~6回程度お受けいただく必要があります」
Q.シミ治療の適齢期はある?
A.適齢期はないもののシミの量によっては長期の治療に
「遺伝などで幼少時からそばかすがあり20代くらいでそばかすに対する治療をされる人は多いのですが、老人性色素斑は30代半ばから気にされる人が多いです。あまりにシミが多くなりすぎると治療にも時間がかかり、長い人は1年以上通うことになります。ですので、気になり始めたらクリニックに相談に行くのがベストです」
Q.アラフィフの女性に多いシミの状態、治療法はどのようなものがある?
A.レーザーよりフォトフェイシャルから始めたほうがいいケース多い
「ちょうどホルモンバランスも乱れ始める年代なので、老人性色素斑と肝斑が混在している人が多く、さらに毛細血管の開きによる赤ら顔や脂漏性角化症というイボのようなものも併発している人も多いです。そのような場合はレーザーよりもフォトフェイシャルから治療を始めるのがおすすめです」
◆教えてくれたのは:美容皮膚科タカミクリニック副院長 美容皮膚科医・山屋雅美さん
埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科、三井記念病院皮膚科勤務を経て、2011年美容皮膚科タカミクリニック入職。2021年、副院長に就任。ニキビ・毛穴などの美肌治療から、シミ・しわ・たるみなどのエイジング治療まで幅広く診療を行う。https://www.takamiclinic.or.jp/