香酸柑橘類の冷蔵&冷凍保存の方法
香酸柑橘類の保存は基本的に冷蔵がおすすめです。冷凍保存するときは、香りを逃さない剥き方のコツを実践してみてください。
保存は野菜室へ!冬場は室内でもOK
香酸柑橘類は種類を問わず、気温が高い時期は乾燥しないようにラップで包むか、ビニール袋に入れるかして野菜室で保存しましょう。気温の低い冬場なら室内に置いてもよいです。
時間が経つにつれて、香酸柑橘類はだんだんと香りがなくなるので、なるべく早く使うことをおすすめします。1~2週間ほどで使い切りましょう。
冷凍保存をするときは剥き方にコツ
香酸柑橘類を使い切れない場合は、冷凍保存もできます。ただし、冷凍だとどうしても風味が落ちてしまうことを念頭におきましょう。
冷凍するときはそのままではなく、皮を剥き、皮の部分と実の部分をわけて保存した方が使い勝手がいいです。なぜなら、皮だけ使いたいとき、実をそのまま冷凍すると皮が実と密着し、硬く剥きづらくなるからです。冷凍するときは、皮の組織がなるべくつぶれないよう、できるだけ幅を広めに取りながら縦方向に皮を剥きます。
皮は刻まずにラップでぴったりと包み、果肉は半分にカットしてラップで包みます。それぞれ、フリーザーバッグなどに入れて冷凍すればOKです。
なお、皮は白い部分が皮側にも残るように厚めにむくことで、香りが飛びづらくなります。
皮を使うときは、凍っているうちに苦みのある白い部分を削ってから、細かくカットしましょう。果肉は自然解凍してから、絞って使ったり、ジャムにしたりするといいですよ。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ