疲れ目には漢方もおすすめ
手間をかけずに疲れ目対策をしたいのであれば、漢方薬をのむという方法もあります。
漢方薬は、疲れ目の根本改善を目的としているため、繰り返す目の疲れで悩む人にはとくにおすすめです。漢方薬は医薬品として効果が認められており、眼科での治療にも応用されています。
疲れ目の原因となる、ストレスや過労による筋肉疲労や血行不良、目の乾燥などを改善するため、「血流をよくして目の周りの筋肉をゆるめる」「目に栄養を届けて疲れを軽減する」「水分の循環をよくしてドライアイを改善する」「自律神経のバランスを整え、ストレスが原因の目の疲れを軽減する」などの作用をもつ漢方薬が選ばれます。
さらに、疲れ目だけでなく「目がかすむ」「視力が低下した」などの症状に効果が認められている漢方薬もあります。
疲れ目におすすめの漢方薬2つ
・四物湯(しもつとう)
血液の元となる栄養を補い、肝の働きを助ける漢方薬です。肌や爪にツヤがなく、集中力が続かない人に用いられます。
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
腎の働きを高め、かすみ目や疲れ目に働きかける漢方薬です。疲れやすく、ときに手足のほてりや口渇がある人に用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は繰り返す不調に対して、根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。