マネー

ゆうパックと宅急便の料金と割引はどう違う?お金のプロが教えるお得な使い方とは

金額と手軽さを考えてサービスの選択を

「東京から福岡へ、60サイズ(2kg以下)の荷物を1つ発送する」という条件で、発送した場合の送料を比べてみましょう。見積もりはそれぞれの公式サイトで出すことができます。

シンプルな送料を比較すると「ゆうパック」が安い

まず、送料は宅急便で1370円、「ゆうパック」で1300円です。割引を適用しない場合は郵便局が安くなります。また、それぞれ「持込割引」を適用した場合、宅急便が1270円で、「ゆうパック」が1180円なので、やはり「ゆうパック」の方が安くなります。

割引を最大限適用すると宅急便に軍配

では、宅急便でこれまでに紹介した割引を最大限に活用した場合を試算してみます。ただし、「クロネコメンバー割BIG」は最低チャージ金額5万円からの大口向けのため、3000円からチャージできる「クロネコメンバー割」を適用した場合で考えます。キャッシュレス価格の1364円から「クロネコメンバー割」で10%(136円)割引きの1228円になります。さらに、クロネコメンバーズの直営店「持込割引」で150円引き、「デジタル割」で60円引きの合計352円を引くと1018円となります。

一方、「ゆうパック」は、「ゆうパックスマホ割アプリ」で180円を引くと1120円になり、宅急便の方が安く済む計算になります。

手のひらの上の小銭
さまざまな割引を駆使することで送料がお得に(Ph/photoAC)
写真6枚

条件次第でさらに割引になることも

このように考えると、割引を最大限に利用するのであれば、宅急便がお得です。ただ、発送場所が近くにない場合などは余計な手間がかかってしまうので、使い勝手と送料のバランスを考えながらどちらかを選んで発送すればいいと思います。

また、同一発送割引や継続利用割引など、条件次第でさらに割引になる場合もあるので、事前に条件を確認したうえで配送業者を決めるのもお得に荷物を送るためのポイントです。

※送料や割引などの情報は2022年10月26日現在

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
写真6枚

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

●食器洗いのコストは「手洗いより食洗機が断然お得」さらに節約する方法も

●メルカリで送料をできるだけ安く抑えたい!節約のプロが実践しているコスパのいい方法

関連キーワード