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旅行ジャーナリスト一押し!この冬、大切な人と見たい絶景&大人の過ごし方、期間限定&お得情報も

横浜の夜景
大切な人とこの冬一緒に見たい絶景や大人の過ごし方を紹介(写真は横浜の夜景)
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間もなく12月。朝晩の冷え込みが厳しくなり、人の温もりが恋しくなる季節がやってきます。今回は大切な人とこの冬一緒に見たい絶景や大人の過ごし方を旅行ジャーナリストの村田和子さんが紹介します。

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今回は、夫婦やカップル、友人や両親など、大切な人と一緒にみたい絶景スポットを大人の切り口でお届け。都内や大都市近郊から、ちょっと遠出のスポットまで、期間限定のお得情報も交えつつ紹介します。

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東京・表参道のイルミネーションを五感で楽しむ

東京の冬の風物詩といえば、トレンディドラマにも登場した東京・表参道のイルミネーション。2022年は12月1日 (木)~12月29日 (木)の期間開催され、約150本の欅の木と植栽にLEDでイルミネーションが施されるといいます。

表参道のイルミネーション。ドラマのワンシーンのよう
表参道のイルミネーション。ドラマのワンシーンのよう
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そんなイルミネーションを眺めつつ、DJライブが楽しめるのが、「ザストリングス表参道」1階の「カフェ&ダイニングZelkovA(ゼルコヴァ)」。

表参道に面する一等地にある「カフェ&ダイニング ゼルコヴァ」。海外のような雰囲気https://www.strings-hotel.jp/omotesando/restaurant/zelkova/

表参道に面する一等地にある「カフェ&ダイニング ゼルコヴァ」。海外のような雰囲気(https://www.strings-hotel.jp/omotesando/restaurant/zelkova/)

店名のゼルコヴァとは、欅の意味。表参道の欅に施されたイルミネーションを間近に眺めるテラスの特等席で、食事やお酒を楽しめます。今なら開業5周年を記念し、毎晩18時から21時まで「DJ NIGHT at ZelkovA Terrace」を開催中。

DJはお洒落なテラス席で。欅のライトアップが始まると光に包まれるような感覚になるそう(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)
DJはお洒落なテラス席で。欅のライトアップが始まると光に包まれるような感覚になるそう(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)
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ブライダルの会社が運営とあって食事もおいしく、まさに五感で東京の絶景を堪能できるスポットです。リッチな雰囲気ですが、夜のコースは4200円(税・サ別)~とお手頃。仲間内の忘年会などは、ニューヨークBBQと2時間のフリーフローが付いたプランもよさそうです。

NY BBQと2時間のフリーフローのプランは、平日6500円、土日祝7000円(税・サ込)。スパークリングワインやカクテルなども楽しめる(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)
NY BBQと2時間のフリーフローのプランは、平日6500円、土日祝7000円(税・サ込)。スパークリングワインやカクテルなども楽しめる(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)
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港町を船上から!神戸・横浜で楽しむお手軽クルーズ

船に乗ると、一気に非日常の世界へ気持ちが切り替わります。さまざまな港に降り立ちましたが、神戸そして横浜は港からの景色が美しく入出港のワクワク感が格別! ぜひ船上からの景色を楽しむクルーズに挑戦を! 冬の晴れ間は、空気も澄んで視界が開けます。イルミネーションが海にも瞬く港町は夜のクルーズもおすすめ。神戸・横浜のクルーズを紹介します。

夜景といえば六甲山というイメージですが、船から眺めるのもおすすめ(コンチェルト@神戸港)
夜景といえば六甲山というイメージですが、船から眺めるのもおすすめ(THE KOBE CRUISE コンチェルト@神戸港)
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神戸では「コンチェルト」と「ルミナス神戸2」 の2隻のレストランクルーズ船が運航しています。「ルミナス神戸2」はチャーターやイベントなどのクルーズになりますが、「コンチェルト」は、ほぼ毎日運航していて、WEBから手軽に予約もOK。

神戸港を運行するレストラン船「コンチェルト」https://thekobecruise.com/

神戸港を運航するレストランクルーズ船「コンチェルト」(https://thekobecruise.com/)

フレンチや鉄板焼きのフルコースがメインの食事も定評があり、記念日にディナーやランチを楽しみながら、優雅に楽しまれるかたも多いとか。日常使いで手軽に楽しみたい場合は、ティークルーズ(アフタヌーンティー5900円など各種メニューあり)や、ワンドリンククルーズ(2800円)から試してみるのもおすすめ。

船上でのアフタヌーンティーは、母娘などにもおすすめ
船上でのアフタヌーンティーは、母娘などにもおすすめ
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山を借景に街が東西に延びる神戸の景観は他にない美しさ。行き交う船も多く、神戸空港を発着する飛行機なども船上から眺めて楽しめます。

山並みと街のコントラストが美しい神戸は海からの絶景がおすすめ
山並みと街のコントラストが美しい神戸は海からの絶景がおすすめ
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横浜のお手軽クルーズなら、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの専用クルーズ船「ル・グラン・ブルー」がおすすめ。30分ほどのミニクルーズは、ホテル横にある「ぷかりさん橋」が発着場所。制服姿のクルーに迎えられ優雅な船旅に出発します。

ル・グラン・ブルーが出発する「ぷかりさん橋」@横浜(https://www.icyokohama-grand.com/facilities/ship/)

ル・グラン・ブルーが出発する「ぷかりさん橋」@横浜(https://www.icyokohama-grand.com/facilities/ship/)

運河を巡るコースや、湾内の海上保安庁の基地、大さん橋などを巡るコースを運航。景色の説明が素晴らしく、お値段は1200円と破格です。ホテルの宿泊やレストラン利用者はクルーズがさらに500円引きになるので、ホテル館内で食事やアフタヌーンティーを楽しんだあとに乗船するのもおすすめです。

高級感あふれるル・グラン・ブルー。スタイリッシュな船体は道行く人も振り返る注目の的です(ル・グラン・ブルー@横浜)
高級感あふれるル・グラン・ブルー。スタイリッシュな船体は道行く人も振り返る注目の的です(ル・グラン・ブルー@横浜)
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なおヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの建物自体もヨットの帆をイメージしたデザイン。最上部の帆先の部分には、船にならって翼をもった女神像が設置されているので、船上からみつけてみてくださいね。

船をイメージした建物の最上部の帆先部分には女神像が設置され、ホテルのアトリウムにも原型像が設置されている
ヨットの帆をイメージした建物の最上部の帆先部分には女神像が設置され、ホテルのアトリウムロビーにも原型像が設置されている
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あの絶景に期間限定でお得にアクセス!クルージングバス@山口

山口県の絶景といえば、秋吉台に秋芳洞、角橋大橋に元乃隅神社と数多くあります。特に元乃隅神社は、美しい景色を目当てに海外からもコロナ前は観光客が訪れていたほど。ただ個人で訪れるとなると、問題となるのが公共交通機関のアクセスが悪いこと。私も近くの長門湯本温泉に宿泊した際、足を延ばそうと思ったのですが、あきらめた経験があります。

しかし、この冬はちょっと事情が違います。

話題の鳥居が美しい元乃隅神社へ訪れるコースも。詳細はデジタルパンフレットを参照 https://digitalpamph.nta.co.jp/osa1183/book/?meta1=kansai#target/page_no=1

話題の鳥居が美しい元乃隅神社へ訪れるコースも。詳細はデジタルパンフレットを参照 (https://digitalpamph.nta.co.jp/osa1183/book/?meta1=kansai#target/page_no=1)

角橋大橋。晴れていれば海がエメラルドグリーンに輝く(山口県)
角橋大橋。晴れていれば海がエメラルドグリーンに輝く(山口県)
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国の補助金を活用した実証実験として、山陽新幹線の駅「新山口駅」と、萩や長門湯本温泉の宿泊地を結びながら、途中に絶景や観光が楽しめる「クルージングバス」が運行されています。

全国旅行割は対象外ですが、国からの補助金が出ているので価格は破格! 例えば朝、東萩や長門湯本温泉を出発して新山口駅へ向かうコース(Cコース)は、道中に仙崎、元乃隅神社、角橋大橋の絶景をめぐり、長門湯本温泉の恩湯食では、体に優しい素敵なランチを頂き旅行代金は5000円。ランチだけでも2000円以上するというから、とてもお得です。

仙崎港ではクルーズもおすすめ(クルージングバス@山口県:仙崎)
仙崎港ではクルーズもおすすめ(クルージングバス@山口県:仙崎)
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立ち寄る「棚田の花段」は、このコースならではの穴場スポット。棚田越しに日本海を眺め、ハーブボール作りも体験できます。好きな香りをアレンジして旅の思い出とともにお持ち帰りできるのもうれしいですね。

棚田越しに日本海を望むビュースポット(クルージングバス@山口県:棚田の花段)
棚田越しに日本海を望むビュースポット(クルージングバス@山口県:棚田の花段)
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ハーブボール作り体験も旅行代金に含まれる(クルージングバス@山口県:棚田の花段)
ハーブボール作り体験も旅行代金に含まれる(クルージングバス@山口県:棚田の花段)
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一方、新山口駅を朝に出発し、長門湯本や萩に向かいながら、秋吉台や秋芳洞などに立ちよるコース(Aコース)は7600円。鱒のランチBOXは地元のお野菜もたっぷり! ランチスポットにある別府弁天池は、絶景ポイントとして有名です。透き通る池の中を魚が優雅に行き交うさまは、宙を飛んでいるかのような不思議で美しい光景です。

透き通る池を魚が優雅に行き交うさまが美しい(クルージングバス@山口県:別府弁天池)
透き通る池を魚が優雅に行き交うさまが美しい(クルージングバス@山口県:別府弁天池)
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秋吉台と秋芳洞。ガイド付きで地上からも地下からも鍾乳洞を観察できる(クルージングバス@山口県)
秋吉台と秋芳洞。ガイド付きで地上からも地下からも鍾乳洞を観察できる(クルージングバス@山口県)※3つのコースの予約はWebサイトのほか電話(予約センター:0570-200-250)でも受付
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他にも、歴史の町・萩を巡るコース(Bコース・7600円)もあり3コースが運行中。片道だけでも手配OK。「新幹線と宿は予約したけれど観光はどうしよう?」という場合などに役立ちます。

予約は日本旅行のWebサイト(https://www.nta.co.jp/nta_dom_tour/search.jsp?GroupID=hijoidemase&DepartMonth=202211)や電話の予約センターで乗車5日前まで受付。今回のお得なモニター価格は2023年1月31日までとなります。

冬の絶景旅は今からチェックを!私の一押しは?

気温が下がり地域によっては雪が降る…そんな冬の限定の絶景もたくさん日本には存在します。1月~2月には雪の祭典も多く、中にはコロナ禍で久しぶりに開催というところも。イベント時には宿泊施設も混雑するので早めに準備を始めましょう。

ただしコロナの感染拡大状況によっては、開催時間や方法がかわる可能性もあるので、そこはしっかり確認をお忘れなく。

北海道小樽の雪あかりの路。2023年は、2月11日(土)~2月18日(土)開催
北海道小樽の雪あかりの路。2023年は、2月11日(土)~2月18日(土)開催
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冬ならではの絶景といえば私の一押しは、青森県十和田八幡平国立公園内にある奥入瀬渓流。夏から秋の賑わいと違い、冬は静かで神秘的な雰囲気が漂います。

自然の音だけが聞こえ、凛とした空気感が心地いい(奥入瀬渓流@青森県)
自然の音だけが聞こえ、凛とした空気感が心地いい(奥入瀬渓流@青森県)
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奥入瀬に渓流沿いに建つ「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」では、2023年2月1日から銀世界が広がる渓流で、せせらぎとホットシードルを味わう「渓流雪見シードルバー」を開催。自然の美しさを愛でながら、あたたかなシードルをいただくとは、まさに大人の過ごし方です。

「渓流雪見シードルバー」は、2023年2月1日から3月25日まで(星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)
「渓流雪見シードルバー」は、2023年2月1日から3月25日まで(星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)
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そして一生のうちに一度は見ておきたい大迫力なのが「氷瀑(ひょうばく)」。ホテルでは宿泊者向けに氷瀑を見に行く「奥入瀬渓流バスツアー」を12月17日から実施(参加費無料)。ホテルからスポットまでバスでアクセスできるので手軽に絶景に出会えます。

今年度の「奥入瀬渓流バスツアー」は12月17日(土)〜2023年3月26日(日)の予定(星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)
今年度の「奥入瀬渓流バスツアー」は12月17日(土)〜2023年3月26日(日)の予定(星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル)
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星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル( https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/)ロビーには岡本太郎氏の作品が。外で体が冷えたら、暖炉の炎が揺らめくロビーで、雪景色を見ながらのんびりするのもおすすめです。

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/)ロビーには岡本太郎氏の作品が。外で体が冷えたら、暖炉の炎が揺らめくロビーで、雪景色を見ながらのんびりするのもおすすめ

お好みは見つかりましたか? 四季がある日本だからこそ楽しめる冬の絶景や期間限定のお得なツアーなどを上手に活用して、大切なかたとの絆を深めてくださいね。

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

村田和子さん
旅行ジャーナリスト・村田和子さん
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旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)

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