健康・医療

駅の階段、電車・バス・車の移動で疲れない楽ワザ 理学療法士がすすめる「古武術」式動作

ムリなしムダなしの「車の乗り降り」

自家用車やタクシーでの移動の際、車の乗り降りが何となく苦手という人は少なくないようです。そんなとき、岡田さんがおすすめするのが「お尻から乗る」方法です。

「お尻から」乗り込む

「乗り込む際は、頭を下げてお辞儀をするように正面からするのではなく、上体を前傾させて『お尻から』にしましょう。頭がつっかえそうになることなく乗車できます」

頭から乗り降りすると、ドア枠の上方につっかえそうになることも(Ph/イメージマート)
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股関節から前傾させる

「シートに座ったら、お尻を軸にして回転しながら両足を車内に入れます。降りる時は、お尻を中心に回転しながら、前傾し、車外に足をおろしてください。いずれの場合も、ポイントは股関節から上体を前傾させること。エビがお尻から後方に泳ぐようなイメージで動いてみましょう」

はじめに足を1歩入れてから行う応用も可能だといいます。なんとなく苦手意識のある動作も、古武術のワザを取り入れることで改善されるようです。

◆教えてくれたのは:理学療法士・岡田慎一郎さん

理学療法士・岡田慎一郎さん
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1972年茨城県生まれ。理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員。JAMSNET東京理事長兼事務局長。高齢者介護施設における身体介助法を模索するなか、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした「古武術介護」を提唱。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育などの分野で講演、執筆するなど多岐にわたり活動中。今年9月、『図解でわかる! 古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)を出版。

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