こまめな水、朝食、お風呂…生活改善で便秘を撃退
理想的な便はバナナ状で、適度な硬さでも7~8割が水分だといいます。
「喉が渇いていなくても、こまめに水を飲むことで便を適度な硬さにしてくれます。特に朝食をとると腸が活発に動いてくれるので、便秘気味の人は抜かないようにしましょう。食物繊維が豊富なきのこや海藻類、発酵食品のヨーグルトやみそは、腸内環境を良くするのでおすすめです。
寒い外に出なくても、ストレッチやラジオ体操をすることで腸周りの筋肉を十分に動かすとともに、腸を刺激するマッサージになって腸の働きが良くなります。冬の間は毎日湯船につかるなど、体を温めることも大切です。また、ストレスも便秘の原因になるので、お風呂に好きな香りの入浴剤を入れるなど、リフレッシュタイムにするのもいいですね。
便秘には種類があり、大腸の病気や腸の癒着によって起こる場合もあります。生活改善で便秘が解消しない場合は、消化器科を受診してください」
◆教えてくれたのは:医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん
1988年に慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年より、フリーランスの健康科学アドバイザーとしてテレビやラジオ番組への出演、執筆、講演などで活動。『そもそも血糖値ってなんですか?』『高たんぱく質レシピ151』 (ともに主婦の友社)、『危ない! 命を縮める健康法』(アントレックス)など著書・監修書多数。https://fukuda-chiaki.com/
取材・文/小山内麗香