寒さが厳しくなると、寒さと一緒に「冷え」や「むくみ」も訪れてくるという人も多いはず。そこで、冷えやむくみについて詳しい医師・石原新菜さんが提案する「レモン+しょうが」に注目。冷え対策にもむくみ対策にもなるという理由を教えてもらいました。
体が冷えると免疫力が低下、代謝も落ち太りやすくなる
冬は言うまでもなく寒い季節。防寒などが必須ですが、それでも「冷え」がつきまといます。そんな「冷え」は免疫力や代謝にも影響すると石原さんは言います。
「人間の体は体温36.5~37度の間でいちばんよく働くようになっています。例えば体温が1度下がると免疫力は30%低下し、基礎代謝も12%低下して、むくみやすく太りやすくなるなど、悪いことだらけです。日常生活では、食事の内容やストレスなど、体を冷やす原因となることを見直して、体温を維持することが大切です」(石原さん・以下同)
「レモン+しょうが」は冷え対策にうってつけ!
そこで、石原さんが提案するのが「レモン+しょうが」の健康レシピ。
「レモンは、クエン酸による消化促進、抗酸化効果、肌の新陳代謝アップなど、健康や美容に役立つ効果がたくさんある食材。また、血行促進効果も期待でき、冷え性緩和におすすめです。しょうがは言わずとしれた体を温める食材。医療用漢方の7割以上に使用されているほど体にいい成分がたくさん含まれています。
特に辛味の成分であるショウガオールやジンゲロールは血管を開かせて血流をよくしてくれるので、しょうがとレモン、白湯にはちみつ垂らすなんて最強ですね」
「レモン+しょうが」はむくみ対策にもつながる
さらに「レモン+しょうが」はむくみ対策にもおすすめだそうです。
「レモンはむくみを改善する働きがあるヘスペリジンを含んでいます。皮に多く含まれるので、皮ごと使いましょう。しょうがも先ほどあげた辛味成分のほかに、ジンゲロンとという辛味成分が血行促進や脂肪燃焼、基礎代謝の向上などの作用を持つので、むくみ対策にうってつけです」
「レモン+しょうが」のパワーを維持するにはこまめにとるのがスマート
それではどのような摂り方がベストなのでしょうか。
「レシピは自分がおいしいと思う味にするのがいちばんです。なぜなら、おいしいと継続できるから。おすすめは、皮ごとすりおろしたしょうがとレモンの皮、レモンの果汁と白湯に、はちみつを加えたドリンク。
ただし、レモンは水溶性ビタミンC、しょうがも温め効果が3~4時間しか続かないので、こまめに飲むのがベターです」
朝、多めに作って水筒に入れ、1日持ち歩いてこまめに飲むというのがおすすめだそうです。
◆教えてくれたのは:医師・石原新菜さん
イシハラクリニック副院長。父である石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察のほか、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に『がんばらなくても2週間で-3kg 医者が教える奇跡の16時間断食』(宝島社)などがある。https://www.ninaishihara.com