「いやいや。ぼくが欲しいのは敗戦理由。こんなに毎週、何かしらに挑戦したのに、なぜ痩せられなかったの?」
要は、自己総括せよというの。
まずスタートは去年の初夏に始めたサーキットトレーニングのジム通い。「けっこう、ストイックに続けていますよね」と、最初はトレーナーに褒められたのよ。週に2~3回は通って、筋力もついたかなというところで体重と体力測定。
おかしなことにこの時、スタート前に78.5kgだった体重が、翌月も、翌々月も、+0.8kgとか、さらに+1kgとか、増えたのよ。「脂肪より筋肉のほうが重いので、一時的てきにはよくあることです」と言われたけど、減らすつもりが増えるというこの現実に、わけわからなかった。
そうなると、週に2~3回が、週1になり、そのうち月に1、2度と少しずつフェードアウト。もちろん、ジムに通うことの効能を疑っているわけじゃないのよ。サーキットトレーニングをしたあとは体が軽くて、どこまでも歩けそうだし、お掃除にだって熱が入るし。
今にして思えば、あそこが私のターニングポイントだったんんだね。ジム通いを怠けだしただけじゃない。現実から目を背けたんだよ。つまりめったに家で体重計に乗らなかったの。
最近、体操教室で同世代のスタイルのいい人に聞いたら、教室の測定日に合わせて食事を調整するんだって。「前の月よりせめて1kgは落としたいから、いつもより体を動かして、野菜中心の食事にして」。その結果、1か月で-1kg。翌月は-2kg。翌々月は-3kg。
正直、私はこの努力を怠っていました。“やせおか”をする。“湯船エクサ”をすると、“する”ほうは熱心に続けたけど、でも、ダイエットの決め手は、その効果を数値化すること。つまり体重計に乗ること。これを一日伸ばしにしたということは、どこか自分に甘いんだよね。
「運動は神じゃないですからね」
ジムのトレーナーがサラリと言ったこの言葉を、もっと噛みしめるべきでした。