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節約のプロが教える!「共有アプリ」を使うとなぜ節約につながるのか

スマホを操作する人
共有アプリで節約できる理由とは?(Ph/photoAC)
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家族とのスケジュール管理に便利な共有アプリ。お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは、アプリ活用が節約にひと役買ってくれると話します。そこで、日々の節約に役立つ共有アプリの賢い活用方法を教えてもらいました。

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共有アプリがなぜ節約に?

共有アプリには、「Googleカレンダー」などスケジュールを共有できるもの、「ファミリーTODO」のようなタスクを共有できるものなど、さまざま開発されています。なかには情報の共有とともにチャット機能が搭載されているものもあります。

ToDoリストとスマホ、鉛筆
タスクを共有して管理するメリット(Ph/photoAC)
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これらを活用することで予定の確認などが一目でできるので、家族間でのやりとりをスムーズに行うことができます。

買い物のダブりを防ぐ

節約におすすめなのは、買いものリストが共有できるアプリ。「ファミリーTODO」以外では、「Listonic」「LisTa!」が無料かつ、iOS、Androidで利用できるアプリです。

必要なものがリアルタイムでわかるので、買い物時にアプリをチェックすることで、「そういえば牛乳がなくなりそうだった」と2人それぞれ買ってきてしまう、という無駄な買い物が減ります。

牛乳を手に取る人
買い物のダブりを防いで節約に(Ph/photoAC)
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また出先で、安くなっているのを見かけたほうが購入するようにすれば、よりお得に買い物ができます。買い物後には、購入したものにチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。

洗濯槽の掃除など不定期のタスクが無駄なくできる

洗濯槽や食洗機の洗浄といった、前回やったのがいつかわからなくなりやすいタスクは、「そろそろやらないと…」とお互いが思っていることがあると思います。

ドラム式洗濯機
忘れがちなタスクを共有して無駄を削減!(Ph/photoAC)
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やったかどうかを共有できていないと、“昨日やっていたことを知らずに、また洗浄剤で洗ってしまった”ということも。アプリでタスクを共有していれば、定期的なスパンで無駄なく行うことができます。

おすすめの情報共有アプリ4選

便利な共有アプリや活用方法を紹介します。自分のライフスタイルにあったものを取り入れてみてください。

スケジュール共有なら「Googleカレンダー」「Time Tree」

Googleカレンダーは、最もスタンダードなスケジュール共有アプリです。Googleのアカウントを持っていれば誰でも無料で使えます。仕事の予定、習い事の予定、夫婦の予定、子供の予定などカスタムしたカレンダーをいくつも作成でき、色分けして表示できるのでスケジュールの管理や確認がしやすいのが魅力。

共有したい相手に特定のカレンダーのみ共有できるので、必要なものだけ可視化できます。また、共有カレンダーであれば、どちらかが予定を記入することで双方に表示されるのも便利。また、前日や30分前など細かくアラートの設定ができるので、うっかり予定を忘れてしまうということも減らせます。

タイムツリーの画面
「TimeTree」の利用イメージ(Ph/「TimeTree」公式サイト)
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「TimeTree」はGoogleカレンダーと機能はほぼ同じですが、Googleアカウントを持っていなくても使えるので、共有したい相手にアプリを入れてもらい、設定をするだけで予定を共有できます。Googleカレンダーとの最大の違いは、予定ごとにチャット機能でコメントを送ることができることです。メッセージアプリのLINEのような使い勝手でコミュニケーションが取れるので、機械的に予定を入れるだけでなく、相談をしたり、計画を立てたりしながらスケジュールを組むことができます。

タスク共有なら「ファミリーTODO」「魔法の家事ノート」

「ファミリーTODO」はその名の通り、家族やパートナーとTODOリストを共有できるアプリです。TODOリストに特化したシンプルな作りになっているので、簡単に使いこなせます。リマインダー機能も付いているので、絶対に買い忘れたくないものや、この日までに小銭の用意をしなくてはいけないなど、タスクの消化忘れを防ぐこともできます。

「魔法の家事ノート」のアピールポイント
機能が豊富な「魔法の家事ノート」
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“家事の予定を立てて、やった家事を記録する”アプリが「魔法の家事ノート」。毎日の家事のほか、洗濯槽の掃除や食洗器の掃除といった数か月に1度など、頻度の少ない家事も周期を設定し、リマインドしてくれます。また、担当を振り分けることもできるので、旦那さんに言っても「忘れていた」とやってくれない、というような悩みも改善しやすいでしょう。

アプリを使うときは無料版から

有料版があるアプリも、無料版だけで十分な場合が多いです。しばらく無料版を使ってみたうえで、有料の機能を使うとより節約ができる、利便性が向上してスケジュールやタスク管理がスムーズになる、などメリットを確信できるなら課金しましょう。

300円と電卓
アプリはまず無料のものから始めてみて(Ph/photoAC)
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また、登録したことを忘れてしまったり、いつの間にか使わなくなってしまったりしたまま、解約を忘れて何か月も利用料を払い続けてしまうということもありますので、最初から有料でしか使えないアプリは、よっぽど必要性や魅力を感じない限りはあまりおすすめできません。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

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