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送られてきたメールにイラッ!どう返信するのがいい?精神科医・和田秀樹さんが教える「賢いワザ」

人の遅刻にイライラしない方法

スマートフォンの台頭で人との待ち合わせは便利になった一方、少し遅れても電話やSNSなどでいつでも連絡が取れるため、遅刻を軽く考える人が増えたと感じる人もいるのではないでしょうか。遅刻に対してきちんと謝罪をしてくれるならまだしも、さほど悪びれもしない人もいて、待たされた時間を考えるとイライラしてしまうことも…。

待ち時間は相手からの一人時間のプレゼント

和田さんはそもそも早めに待ち合わせ場所に行き、本を読みながら待つそうです。本以外でも、仕事の資料のチェックやメールの返信、調べ物など、上手な時間の使い方を考えておくのがいいでしょう。

公園で読書をする女性
あえて待ち合わせ場所に早く行き、読書などで時間を使う方法も(Ph/photoAC)
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待ち時間を自分のやりたいことをできる時間として考えることで、ムダな時間にしなくて済むのです。 「時計を見ながらイライラしているのは、それこそもったいない時間です」と和田さん。時間を有効に使えたと思えば、イライラが発生する余地もなくなります。

「ものは考えようです。待つ時間は一人でいられる貴重な時間と考えてみてはどうでしょうか。たとえ5分10分であっても、それは自分の時間です。自由に使うことができます。待ち合わせに遅れてくる人は、そんな時間をプレゼントしてくれる人です。そんなありがたいことを、怒りに変えてしまうのは、本当にもったいないし、愚かなことと思えばいいでしょう」

スマートフォンを操作する人
人を待つ時間には上手な時間の使いかたを考えておく(Ph/photoAC)
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待たされた分だけ相手への「貸し」にも

さらに、待たされることによって相手への「貸し」が生まれます。待たせたことに負い目を感じている相手よりも、自身が優位に立つことができます。

「ビジネスで成功している人は、ほぼ例外なく、約束の時間に遅れません。つねに早めに行って待っていることを心がけています。そういう人にとっては、待つこともひとつの作戦かもしれません。人間関係において、待つのは『貸し』、待たせるというのは『借り』です。ですから、遅れたからと、怒りをぶつけたり、不愉快な表情を露わにせずに笑顔で『いいよ』と、寛容さをアピールしましょう」

腕時計を見る女性
余裕のある対応をすることが周りへのアピールにも(Ph/photoAC)
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反論ではなく相談をすることや相手の遅刻を寛容に許すことなど、余裕のある対応をして、自分が優位だと心の中で思うことが、イライラの種を持った周囲の人とうまく付き合っていく秘訣のようです。

◆教えてくれた人:精神科医・和田秀樹さん

精神科医の和田秀樹さん
精神科医の和田秀樹さん(Ph/三浦憲治)
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わだ・ひでき。精神科医。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。1960年、大阪府生まれ。85年に東京大学医学部を卒業。東京大学医学部附属精神神経科助手、アメリカのカールメニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在は国際医療福祉大学特任教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師を務める。著書に『ついイラッときても感情的に反応しない方法を一冊にまとめてみた』(アスコム)など。https://hidekiwada.com/

構成/新藤まつり


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