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職場でついイラッときても感情的に反応しない方法を精神科医・和田秀樹さんが指南する

損して得取れの精神で長期的な視点を持つ

社内で電話が鳴っていても誰も出ようとせず、痺れを切らしていつも自分が出る。社内での雑用をいつも自分がやっていると感じるとき、なんだか自分ばかりが損をしているように感じますよね。そんなときには、「損して得取れ」という考え方が重要であると和田さんは言います。

電話をとる女性
雑用は「損して得取れ」の精神で(Ph/photoAC)
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電話を取ることで別の要件が発生して自分の仕事を後回しにせざるを得なくなり、残業を強いられることがあっても、怒りを爆発させてしまうと、自分が悪者にされてしまいます。

「呼び出し音が鳴ったらすぐに取る。 明るく元気に『もしもし』と出ます。電話をかける機会のある人なら、『あそこの会社の電話の対応はすごく良くなったよ』という話をまわりにするかもしれません。そういう人の噂話は、会社の幹部の耳にも、やがては入ってくるものです。 部下を褒められてうれしくない幹部はいません。 部下が褒められるということは、上司にとっては自分が褒められていることと同じです。その結果、幹部はあなたを高く評価することになるはずです」

◆教えてくれた人:精神科医・和田秀樹さん

精神科医の和田秀樹さん
精神科医の和田秀樹さん(Ph/三浦憲治)
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わだ・ひでき。精神科医。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。1960年、大阪府生まれ。85年に東京大学医学部を卒業。東京大学医学部附属精神神経科助手、アメリカのカールメニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在は国際医療福祉大学特任教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師を務める。著書に『ついイラッときても感情的に反応しない方法を一冊にまとめてみた』(アスコム)など。https://hidekiwada.com/

構成/新藤まつり

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