健康・医療

皮膚が知らせる病気のサイン ひょっとしたら…気にしたほうがいい症状とは?医師が指摘

全身のイボにも注意!ほくろからのがん化も

急に全身にイボが出現した場合も要注意だと、森さんは話しています。

「これはレーザー・トレラ徴候といって、胃がんのサインの場合があります。加齢に伴い、皮膚にイボができやすくなるのは仕方のないことですが、もし全身に急にできた場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします」

さらに、皮膚自体のがんや皮膚がんの中でも、特に見逃せないのが通称メラノーマと呼ばれる、悪性黒色腫なのだそうです。メラノーマは、ほくろからがん化することもあるといいます。

「メラノーマのサインは、(1)非対称(2)境目がわかりにくい(3)色が不均一(4)直径6mm以上(5)変化が著しく、だんだん大きくなったりなど形が変わっている、の5つです。このすべてに当てはまるほくろがある場合、一度皮膚科で診察を受けましょう」

口元のほくろ
ほくろが急に増えたらメラノーマの疑いがあるかも(Ph/photoAC)
写真5枚

森さんによると、メラノーマは爪にできることもあるそう。その場合はまっすぐな縦筋が入ることがあるそうなので、注意しましょう。

◆教えてくれたのは:産業医、内科医・森勇磨さん

Preventive Room代表。神戸大学医学部医学科卒業。2020年2月より「予防医学ch/医師監修」をスタートし、登録者は53万人を超える。上場企業、株式会社リコーの専属産業医として予防医学の実践を経験後、独立。Preventive Room株式会社を立ち上げ、書籍やYouTubeでの情報発信のほかオンライン診療に完全対応した「ウチカラクリニック」を開設している。https://www.youtube.com/channel/UCN1w0Esm19bl7kMh5O23y-w

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