元キャリアウーマンという共通点があるマキシマ王妃との絆
皇室とオランダ王室の親密な交流は、その後も続きました。7年後の2013年4月30日、オランダ国王の即位式へ出席された両陛下。この時、マキシマ王妃が直接、電話で雅子さまを招待されたと報道されました。療養生活を送っていた雅子さまでしたが、王妃に背中を押され、訪問を決断されたそうです。
同年に行われた記者会見で陛下は、雅子さまの約11年ぶりの外国への公式訪問について話されています。
「かなり長いこと外国を公式に訪れていなかった雅子にとっては、大きな決断であり、大きな一歩でしたが、この行事に臨むことが新たな一歩を踏み出す一つの契機になるのではないかと思い、雅子の体力的な点を含めて、お医者様とも相談の上で決まりました」
オランダ王室から雅子さまのご体調への配慮もあったと明かされています。
「オランダ王室からは、雅子の出席について、即位式とそれに続くレセプションという中心行事に出席していただければ、そのほかの行事についてはご無理いただかなくても結構ですとのご配慮を頂いたことは大変有り難いことでした」
そして雅子さまご回復への大きな一歩になったとの認識を示されました。
「今回、オランダを訪問し、即位式に出席できたことは、雅子にとっても一つの自信になったように思います」
アルゼンチン出身のマキシマ王妃は、ニューヨークの銀行で働いていたキャリアウーマンで、雅子さまもご結婚前、外務省に勤めていました。バックランドが似ているおふたりだからこそ、心温まる絆が生まれたのかもしれません。