ホットフラッシュはアンダーウェアで対策する
また、ホットフラッシュの不快症状を緩和するには、アンダーウェアの選び方などもポイントになります。
アンダーウェアを意識すると得られる効果
アンダーウェアの機能や形状を意識することで、大量の発汗による汗じみや蒸れによるあせも、デリケートゾーンのかゆみ・かぶれ、汗が皮膚をつたわる不快感などを、軽減できる可能性があります。
とくに、汗じみは他人からの目線も気になるため、悩みの種になりやすくストレスの原因になることも。ストレスは先述した通り、ホットフラッシュをひどくさせる要因のひとつです。それでは、どんなアンダーウェアを選ぶのがよいのでしょうか?
ホットフラッシュの症状に適したアンダーウェアの選び方
ホットフラッシュの症状に適したアンダーウェアを選ぶには、4つのポイントがあります。
・汗じみ
脇の汗には、脇部分に汗取りパッドが付いているものを選びましょう。衣服の代わりに汗を吸収して汗じみを目立たなくできます。ブラジャーの上から着用するボレロ型の汗取りパッドは、より広範囲の脇の汗じみ対策に向いています。
太ももの汗じみには、太ももまで覆える2分丈のショーツを選んでみてください。
・におい
抗菌・防臭加工が施されているものを選ぶことで、においの対策ができます。
たんぱく質や脂質を含んだ、においのもとになる汗が分泌されやすい「アポクリン腺」は脇の下や乳首の周りなどの部位に多くあります。そのため、抗菌・防臭加工が施されているアンダーウェアであれば、雑菌の繁殖を抑え、においの発生を軽減することが期待できるのです。
・素材
生地は、触るとひんやりと感じる接触冷感素材や、吸水性や放湿性、通気性に優れる綿などを選びましょう。ホットフラッシュによる体温上昇を和らげることができるので、あせもやデリケートゾーンのかゆみ・かぶれなどの緩和が期待でき、快適な状態をキープできます。
・メーカー
さまざまなメーカーがありますが、更年期女性に向けて開発されたホットフラッシュ専用インナーが販売されています。
英国発のブランド「Become」の生地には、「アンチフラッシュテクノロジー(TM)」という技術が施されており、肌に触れるとひんやり感をもたらす冷感効果、突然の体温上昇による発汗を蒸発させる効果、肌表面の熱を吸収・放出しながら衣服内温度を調整する効果、抗菌加工による防臭効果など、ホットフラッシュ対策にうれしい機能が備わっています。
このようなポイントに着目して、自身が不快に思う症状を緩和できるアンダーウェアを選んでみてください。
ホットフラッシュの緩和に適した食材
ホットフラッシュの緩和には、「ビタミンC」が効果的です。ビタミンCにはコルチゾールの分泌量を調整する働きがあり、アスリートが運動後にビタミンCを補給したところ、コルチゾールの血中濃度が下がったという報告もあります。
ビタミンCの補給には、夏が旬の「ピーマン」が安価で入手もしやすくおすすめです。なお、ピーマンのワタや種には、リラックス効果やストレスの緩和が期待できる「ピラジン」が含まれるため、捨てずに活用しましょう。
それには、ピーマンを半分に切ってワタや種ごと肉詰めにしたり、丸ごとじっくり弱火で焼いてレモン果汁や塩を振ったりする調理法を試してみてください。
ビタミンCは水に流れやすく酸化しやすい特徴があるため、先述した調理法のように丸ごと、もしくは断面を小さくしてビタミンCの流出や酸化を防ぐ工夫をしましょう。なお、調理後は酸化する前にすぐに食べるのがよいです。