年々大きくなる美容医療の市場規模。とくにメスを使わない“プチ整形”が市場を広げている。施術へのハードルも下がり、いまや肌のお手入れの延長線上にあるといっても過言ではない。そんな美容医療の中でも人気のボトックスとヒアルロン酸について、265万を超える症例数を誇る湘南美容クリニック 新宿本院のドクターに教えてもらった。
ボトックスとヒアルロン酸の症例数は265万超え
いくつもの美容医療を手がける『湘南美容クリニック』。なかでも人気が高いのは、ボトックスとヒアルロン酸の注入治療だ。症例件数は、265万5198件(2024年6月末時点)にのぼる。
「顔にある表情筋は、笑ったり怒ったり表情を変えるたびに収縮するため、眉間や目尻、口の横、額などに表情じわが現れます。
このしわは一時的なものですが、油断していると加齢に伴い“大じわ”に進行する恐れがあります。特に眉間のしわは、老けて見えるだけでなく“不機嫌な印象”を与えてしまうので、解消を希望するかたは多いですね」(湘南美容クリニック新宿本院 美容皮膚科医・吉川優菜さん)
こうしたしわ改善で選ばれるのが、筋肉の動きを抑える「ボトックス」とボリュームの改善や顔のバランスを整える「ヒアルロン酸」だ。いずれも顔の造形を左右する施術となる。
「たとえばヒアルロン酸でほうれい線を薄くする施術で、お顔がやせている場合、その部分だけふっくらさせても不自然になってしまいます。あえて、しわを若干残すなど、全体のバランスを見て施術を行います」(湘南美容クリニック新宿本院 美容皮膚科医 皮膚科全体統括 西川礼華さん・以下同)
カウンセリングの際、悩みをうまく伝えられるか心配になるが…。
「患者さまの表情のクセを見ながら、ベストな施術方法を検討しますのでご安心ください」
同クリニックのヒアルロン酸治療は「ハリや保湿などの肌質改善」「深めのしわやくぼみの対策」「フェイスラインの形成」など、目的に応じて製剤の種類やテクニックを使い分ける。
「たとえば、こめかみがやせていると、目の錯覚で頬が出っ張ったように見えてしまいます。そこでヒアルロン酸で凹みを補うとバランスが整い、小顔に見えるという効果もあります」
ヒアルロン酸を使った最新治療『フィラーリフト』とは?
また、『フィラーリフト』というヒアルロン酸を使った最新治療も人気だ。
「凹みや溝を埋めるだけでなく、高さを出したい頬などに注入し、リフトアップさせてハリを出す施術です。 加齢による頬のしぼみやたるみを改善する場合は、こめかみ・頬・あごに計5mlを注入してリフトアップするのですが、メリハリが出て、若々しい印象になりますよ」
ボトックスは2種類あり、しわやたるみ改善に有効だ。
「厚生労働省認可の『アラガン』社製と、『韓国製ボツリヌストキシン』の2種類を使用しています。アラガンは1部位8000円~ですが、韓国製は1部位3500円~と手頃です。注入治療は継続がカギなので、通いやすい価格になっています」
◆湘南美容クリニック 新宿本院
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー24F
取材・文/藤岡加奈子 撮影/大塚七恵
※女性セブン2024年11月28日号