
『男はつらいよ』(フジテレビ系)や『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)など多数の国民的ドラマで活躍してきた長山藍子(83)が、入院し、復帰未定の状態であることが分かった。上品で知的で優しい妻、母親という役どころを多く演じてきた長山だが、2019年9月に放送された『渡鬼スペシャル』への出演以降、テレビから姿を消して6年になる。

プライベートでは、1997年に舞台で共演した俳優・武正忠明(68才)と15才の“年の差婚”が話題に。都心ながら閑静な住宅街に位置する低層のヴィンテージマンションで夫とともに暮らしていた長山は、つい最近、尻餅による背骨の圧迫骨折を追ったという。
13.9%が「骨折・転倒」で要介護状態に
実は、更年期を経たシニア女性にとっては、日常のちょっとした転倒でも大きなリスクになりうる。
政府広報オンラインでは「年を重ねるにつれて転びやすくなり、骨折などのけがをしやすくなります。特に65歳以上の高齢者は要注意です。骨折がきっかけで寝たきりになってしまうことも」と呼びかけている。

「令和4年国民生活基礎調査(厚生労働省)」によると、高齢者の介護が必要となった主な原因として、認知症、脳血管疾患(脳卒中)に続き、13.9%を占めているのが「骨折・転倒」だ。
大場久美子や松本伊代も圧迫骨折を経験
80代の長山よりも、もっと若い世代で圧迫骨折の経験を明かしている芸能人もいる。
子役を経て17歳のときに「1億人の妹」として歌手デビューし、現在は女優として活躍する大場久美子(65)は、2023年に尾てい骨上部の激痛で深夜に緊急搬送され、その様子を自身のYouTubeチャンネル「大場久美子のクーミンChannel」でリアルタイム配信していた。入院2日目にも仰向けの状態でカメラを構え配信し、寝たきりで動けないことを報告。1週間程度で退院したことが公表されたが、その後も歩くことができず、椎体(背骨)の圧迫骨折であったと明かした。

2021年に自宅での運動中に背骨を圧迫骨折したことをInstagramで報告した松本伊代(59)は、その翌年にもテレビ番組収録中の事故で腰椎を圧迫骨折したことで話題となった。全治3か月の診断で入院したのち、2023年4月に4か月半ぶりにテレビ復帰を果たし、「自分の身体ももっと知りながら、体力も付けて、ゆっくり頑張っていきます」というメッセージと、ファンや家族と事務所関係者ら、医療従事者への感謝をInstagramで綴っていた。

一方で、99歳で亡くなった尼僧で作家の瀬戸内寂聴さんは、88歳のときに背骨の圧迫骨折により半年間寝込んだものの、その後は腰椎の圧迫骨折とがんで入院する92歳まで元気に活動していた。
長山の夫・武正は女性セブンの取材に対し「(長山の様子は)そんなにひどい状態ではないです」と語り、今後の女優業の継続や引退については「それは本人次第ですね」と打ち明けていた。まずは療養に専念してもらいたい。