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3月3日午前、秋篠宮家の佳子さまは、東京・有楽町の東京交通会館で開かれた『なるほど展』を視察された。身近な工夫で日常生活が便利になる発明やアイデアグッズを紹介する同展。佳子さまはコロナ禍だった2021年にオンラインで視察され、2023年からは直接足を運ばれてきた。
それ以前には、皇太子妃時代の雅子さまや、皇后時代の美智子さまもご覧になったことがある、女性皇族ゆかりの恒例公務と言っていいものだ。
「襟が高いモックネックのようなブルーのワンピースに、黒のバッグを合わせられた佳子さまは、1つひとつの展示を時間をかけてご覧になりました。“発明者”の説明をよくお聞きになり、傘や杖の柄にゴムを取り付けて、握力が少なくても持つことができる『握力応援ベルト保持具』には“持ちやすいですね”とご感想を述べられていました」(皇室記者)

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創意工夫がこらされた作品に興味津々だった様子の佳子さま。しかし、今年の『なるほど展』では、これまでと異なる光景あった。
佳子さまは一昨年、2016年の熊本地震の被災者が避難所経験から着想を得て制作した、牛乳パックとクッキングシートでできた「簡単トレー」をお持ち帰りになった。
また、昨年は「防災の安心・必要・確認シート」という厚紙でできた長方形のコンパクトなシートを持ち帰られた。これは鍵や財布、薬など、避難時の必需品をシートの上にまとめて置いておき、緊急時に慌てずに持ち出せるようにするものだった。
「佳子さまが“お土産”にされたものとして、来場者の話題にもなっていたのですが、今回は何もお持ち帰りになりませんでした。『なるほど展』の主催側には、宮内庁から“今回はそういうことはできません”と、持ち帰りを拒否する通達があったといいます」(前出・皇室記者)