ライフ

《足首細っ!》元宝塚女優・紫吹淳 「つまりが出ると敏感に感じる」 美と健康維持に欠かさない“特別グッズ”を語る

宝塚時代と変わらぬスタイル維持の方法とは…
写真3枚

宝塚引退後も、舞台やドラマで活躍し続ける紫吹淳。スタイル抜群なのはもちろんだが、宝塚引退後も健康とスタイルをキープするために、日々実践するボディメンテナンス術があるという。その健康法や、お気に入りのリラックスグッズとは? 忙しい毎日の中で取り入れているケア法に迫る。

体からのSOSには常に敏感でいたいから、リラックスグッズはいつでも携帯

――舞台やドラマなど、幅広く活躍されていますが、日頃から心がけている体のメンテナンス法はありますか?

まず、体をリラックスさせることが何より大事だと思っていて、マッサージが趣味といってもよいくらい大好きなんです。足ツボマッサージにも定期的に通っていますが、常に持ち歩いているのは「中山式産業という会社のmagico(マジコ)」というグッズです。
球状の玉の上に寝たり、乗ったりするだけで、自重(自分の体の重さ)で体のツボを押して筋肉の凝りをほぐす、というものです。ちょっと地味目な商品ですが、昔からある商品で、結構ファンも多いみたいですね。

――電池も不要なのは、手軽に使ますしね。

そうなんです。いつでもどこでも、好きな時に使えるので、ドラマ撮影や舞台など、楽屋での待機時間にこまめにケアできるよう必ず携帯しています。国内はもちろん海外旅行にも持参しています。Magicoは、上に仰向けに寝て乗るだけで、まるで指圧されているようで、疲れが取れます。1日1回は乗らないとなんだか落ち着かない体になっています。

――ほかにもいろいろなグッズを携帯されていますね。

足指セパレーターは、両足指をそれぞれ入れていくことで、足の指の間を広げるというもので、とても気持ちがいいんです。特に撮影や舞台でヒールを履いたときには必ず着用して、足指のケアをします。足の疲れが一気に取れますよ。

――四角いグレーの箱はなんですか? ただの箱のように見えますが。

これはヨガブロックです。これまでは自力でブリッジしていたのですが、ここ半年くらいはヨガブロックを使って行っています。仰向けに寝た時に背中の下にこのブロックを入れるだけでブリッジ効果があって、とても気に入っています。腹筋をしてお腹の筋肉を鍛えることも大事ですが、ふだんあまり伸ばすことがない背面や体側(体の横)をしっかり伸ばすことも大切だと思っているので、よく伸ばしています。
ストレッチは朝か夜、その日の仕事のスケジュールによっても変わりますが、毎日10分くらいはするように心がけています。縮こまった体をほぐすと、体が喜んでいるのがわかるんです。

――これほど体のボディメンテナンスに力を入れている理由は?

3歳からバレエをやっていてバレリーナになりたかったほどなので、体はやわらかいほう。だから、体につまりが出てくると、自分で感じ取れてしまうほど敏感に感じるんです(笑)。「あ、詰まってきたな」と思ったらストレッチをして体を伸ばしたり、ほぐしたりしています。自分の体は自分で守らなきゃと思っていますし、常に自分の体からのSOSに敏感でありたいと思っています。体の不調に早く気づいてケアすることが習慣になっているからか、これまで大病にかかることなく過ごせています。

――紫吹さんにとっての健康のバロメーターは?

ズバリ“足首”! 足首を自分の手の中指と親指で輪を作ってくっつけて、くっつけば、すこぶる健康(笑)。むくみが出るときもありますが、指の輪っかで足首をくるくる回して刺激するとむくみも取れてきます。(編集部スタッフ一同、あまりの細さに驚愕!)

足首の細さもさることながら、ウエストもキュッとしまっている。
写真3枚
常に持ち歩く、お気に入りのボディケアグッズ。左下は自重で指圧ができるマジコ。右は足指セパレーター、上はヨガブロック。
9時間の睡眠、 “重ね煮”&抹
写真3枚

9時間の睡眠、 “重ね煮”&抹茶水で健康!

――ほかに、睡眠や食事で気をつけていることはありますか?

それまでお料理はまったくしなかったのですが、コロナ禍以降、やむを得ず自炊をするようになったら、自炊がわりと向いていたみたいで(笑)。肌も髪の毛も、自分が食べたもので作られていると思っているので、睡眠と食事には特に気をつかっています。睡眠は9時間を目安に取るように心がけ、食事は、今は素材の力を引き出すという「重ね煮」にハマっています。下からきのこ類→海藻類→果菜類→葉物類→いも類→根菜類→肉・魚介類と入れ、最後に塩をさっと加えるだけですが、野菜本来の自然の旨みが最大限に引き出されてとてもおいしいんですよ。どうせ食べるなら体にいいものを選びたいと思っています。

水はサーバーで富士の天然水を手軽に飲めるようにしていて、たっぷり飲むようにしています。外出時には、ボトルにお抹茶をひと匙入れて天然水を注ぎ、シェイクして飲んでいます。「それって青汁なの?」とよく聞かれるのですが、お抹茶を水に溶いただけ。お抹茶ってとっつきにくいイメージがありますが、粉末を溶くだけでもすごくおいしくて気に入っています。

4月4日には、山梨県で行われる、「第51回信玄公まつり」で史上2人目の女性の信玄公役を務めます。体力勝負ですが、日頃から万全にケアしていますし、宝塚歌劇団男役出身ですからね。カッコいい武田信玄を演じられたらと思っています!

 

◆紫吹淳(しぶき・じゅん)
元宝塚歌劇団の男役スター。花組や星組、月組ではトップスターとして活躍した実力派。2001年退団後は女優として、舞台、ドラマ、バラエティ番組などで幅広く活動し、その演技力と華やかなオーラで多くのファンを魅了。

撮影/平林直己 取材・文/近藤鈴佳