
箱根に日本初の「窓なし」が誕生するなど、進化を続けているロープウェイを一挙紹介。全国に約150あるというロープウェイを制覇した専門家・中島信さんにオススメを聞き、人気急上昇の俳優・森愁斗(22才)がナビゲートしてくれた!
晴天時は富士山が拝める!箱根ロープウェイ
「ちょうどプライベートでもマイナスイオンを感じに行きたいと思っていたんです」と楽しげにロープウェイを満喫する森。

「スピード感も高さもあって、アトラクションっぽくて楽しいです。今日はあいにくの雨でしたが、晴れたら景色もいいんだろうな。ぼくはお兄ちゃんと弟がいる三兄弟なんですが、今度は兄弟で来てみたいですね!」
箱根登山ケーブルカーの終点・早雲山駅から、芦ノ湖畔の桃源台駅まで全長約4kmの路線。
「18人乗りの大型搬器を導入したことで利用者数が201万人まで急増し、2009年にはギネス世界記録に認定。日本を代表する一大観光スポットに」(中島さん)

◆神奈川県箱根ロープウェイ
住所:神奈川県足柄郡箱根町
営業時間:9時〜16時45分(2〜11月、大涌谷駅のみ〜17時)
料金:往復・大人2500円、子供(小学生)800円
※オープンエアー型ゴンドラROPESTERは予約制
森愁斗が食リポに挑戦
箱根のグルメを堪能!
大涌谷くろたまご館
・『大涌谷黒たまご 4個入り』500円

「大涌谷温泉で茹で上げた黒たまご。初めて食べましたが、温泉の香りが鼻から抜けてめちゃくちゃおいしいです!」(森・以下同)
◆大涌谷くろたまご館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
営業時間:19時~16時半(黒たまごの販売は16時40分まで)
定休日:無休
桃源台ビューレストラン
・『海賊樽生ビール』

「スッキリしていて飲みやすい生ビール。樽型のジョッキもテンション上がる!」
・『ご当地牛の炭火焼きステーキ』

「お肉はやわらかく、天然炭で焼いた薫りも。お肉自体にも味がついていますが、自家製オニオンソースをかけるとさらに楽しめます」
・『御殿たまごの濃厚プリン』

「甘すぎない硬めのプリンでぼく好み。芦ノ湖をイメージした水色のゼリーと海賊船型のチョコで見た目もかわいい」

◆桃源台ビューレストラン
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164
営業時間:10時~16時(食事オーダー11時~15時半)※時季により変動あり
定休日:不定休
全国の絶景が楽しめる8か所をプロが厳選
そもそもスキーの移動手段として発達してきたロープウェイは約3分の2が東日本で運行し、そのうちの半数が冬のみの営業。今回は、これからの時期にも楽しめるロープウェイを解説してもらった。
「ロープウェイの魅力は、移動手段でありながら絶景を楽しめることでしょう。急斜面を一気に駆け上がるからこそ体験できる自然美の移ろいに驚かされるはずですよ」(中島さん、以下同)
静岡県「かんざんじロープウェイ」
浜名湖畔の遊園地・浜名湖パルパルに隣接したかんざんじ駅から対岸の大草山駅へ、日本で唯一湖上を渡るロープウェイ。

「湖面上約60mの高さから見下ろす浜名湖の景色はどこか南国風で開放感を味わえるのが特徴です。浜名湖オルゴールミュージアムや浜名湖かんざんじ温泉 華咲の湯などのお得なセット券も販売されています」
住所:静岡県浜松市
営業時間:営業カレンダーに則る
料金:往復・大人1300円、小人(3才〜小学生)650円
徳島県「太龍寺ロープウェイ」
那賀町の鷲の里駅(道の駅鷲の里に併設)と阿南市の太龍寺駅をつなぐロープウェイで、全長2775mは西日本最長。

「清流四国一にも選ばれた那賀川を渡り、2つの尾根と2つの谷を越えていく壮大な景色に圧倒されます。お遍路巡りの難所として知られていた同地も、ロープウェイが開通したことで参拝客が増えたそうです」
住所:徳島県那賀郡那賀町
営業時間:8時〜16時40分(上り最終)
料金:往復・大人2600円、中高生1950円、小学生1300円
長崎県「長崎ロープウェイ」
稲佐山の麓から山頂へとつなぐロープウェイ。

「晴れた日の日中には雲仙・天草・五島列島が見渡すことができますが、見どころはやはり夜。日本三大夜景のひとつ、長崎市内の美しい夜景が目の前に広がります。それもあって夜遅くまで営業しているのが特徴で、年間の総運行時間が最も長いロープウェイとしても知られています」
住所:長崎県長崎市
営業時間:9時〜22時
料金:往復・大人1250円、中高生940円、小学生・幼児620円
北海道「大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ」
大雪山国立公園内にあり、日本で最も北に位置するロープウェイ。標高670mの山麓・層雲峡駅から標高1984mある黒岳の5号目・標高1300mの黒岳駅まで行くことができる。

「101人乗りという大型搬器が秒速5mで約7分間、空中遊覧します。黒岳は真夏でも残雪があり、スキーはGWまで楽しめるほどの寒冷地。北海道ならではの雄大な景色に圧倒されるのはもちろん、山頂駅との気温差に驚かされます。凍えながら撮影した場所でした(笑い)」
住所:北海道上川郡上川町
営業時間:8時〜16時(季節変動あり)
料金:往復・大人2600円、小学生1300円(6月から同大人3000円、小学生1500円)
新潟県「苗場ドラゴンドラ」
苗場スキー場とかぐらスキー場がある田代エリアを約25分でつなぐ苗場ドラゴンドラ。「全長5481mは日本最長です。アップダウンを繰り返して、2つの谷を越えて山頂駅に到達します。特に14号支柱付近は急な上りから一転して下りになるので、真っ逆さまに落ちる感じも。

ウィンタースポーツをする前からアトラクションに乗っている気分になれますよ」。なお同敷地内にある田代ロープウェーは高いところで地上高230mの高さに達し、こちらも日本一の記録を誇る。
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町
営業時間:9時〜15時(下り最終16時)
料金:往復・大人3800円、小学生2200円、ペット1000円
岐阜県「新穂高ロープウェイ(第1ロープウェイ・第2ロープウェイ)」
山麓側の第1ロープウェイから山頂側の第2ロープウェイへ乗り継いで、山頂駅・西穂高口駅へ。標高差は1000mを超え、ダイナミックな北アルプスの絶景を楽しめる。

「国内で1つしかない2階建てロープウェイがあるのが第2ロープウェイなのですが、車内で行き来ができないため上の階に乗りたい人たちの順番待ちができることも。どちらに乗っても景色は変わらないので、気にせず乗車することをおすすめします」
※第2ロープウェイは4月23日まで運休中。
住所:岐阜県高山市
営業時間:8時半〜16時(上り最終・季節変動あり)
料金:往復・大人3800円、小人(小学生)1900円
奈良県「吉野ロープウェイ」
昭和4年に開業、現役の路線では国内最古のロープウェイ。この時期は桜目当ての観光客に向けて特別運行中だ。

「第二次世界大戦ではほとんどのロープウェイが鉄材供出のために休止や廃止を余儀なくされたのですが、吉野ロープウェイは戦時中でも営業を続けた数少ない路線のひとつで、現存するものとしては唯一です。その理由は住民の足として欠かせなかったからだそうで、現在も観光用としてだけでなく地域密着型の印象も強い。定期券や回数券も用意されています」
住所:奈良県吉野郡吉野町
営業時間:9時20分〜17時20分(5月7日からは金土日月のみ運行)
料金:往復・大人900円、小人(4才〜小学生)450円
※本記事で紹介しているロープウェイは天候や点検整備によって運休または営業時間の変更、また運賃の変更がありえます。各自お問い合わせください。
◆森愁斗
俳優・歌手。2002年9月18日生まれ ダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSのメンバー。実の兄と「もーりーしゅーと」としてTikTokやYouTubeでも活動中。ドラマ『御上先生』(TBS系)に出演するなど俳優としても注目が集まる。
撮影/植村マサ スタイリング/井上亮(PUNCH) ヘアメイク/KANANE(PUNCH) 取材・文/井上明日香、辻本幸路 衣装協力/CULLNI
※女性セブン2025年4月24日号