
2027年放送の大河ドラマ主演が決定した松坂桃李。松坂といえば、放送中の日曜劇場『御上先生』(TBS系)での“官僚教師”役が話題を呼んでいる。そこで熱血、元ヤンなど、これまで放送された学園ドラマの教師役を振り返り、変遷を辿ろう。
【採点方法】
2名のドラマウオッチャーと、2名の学園ドラマ好きタレントに、数々の学園ドラマの中から「ベストティーチャー」を挙げてもらい、1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点として集計(40点満点)。上位6作品を紹介。
1位30点:【武田鉄矢】3年B組金八先生(TBS系/1979~2011年放送)/坂本金八

作品について
第1シリーズの最終回視聴率は驚異の39.9%を記録した学園ドラマの金字塔。校内暴力やいじめ、性同一性障害など、その時代ごとの背景や教育現場で直面する問題を取り上げ、のちの学園ドラマに大きな影響を与えた。
「学校に立てこもった生徒たちが、中島みゆきの『世情』が流れるなか、パトカーで連行されるシーンは衝撃的でした。世間からどんな目で見られようとも生徒に寄り添い、向き合う金八先生が印象的」(漫画家・コラムニストのカトリーヌあやこさん)
「まだ子供でしたが『腐ったミカン』の第2シリーズはいまでも鮮明に覚えています。武田鉄矢さんなのか金八なのか現実と虚構が曖昧なくらいハマり役!」(教員免許を持つお笑い芸人のアキラ100%)、
「ほかの学園ドラマの先生役を見るとき、金八とはどう違うかという目線が少なからず入ります。それほどまでに金八先生の存在感は大きい。自分もどこかで金八のような熱血先生に出会ってみたかったと、ヒーローに憧れるのに近い感情を抱いています」(ドラママニアのお笑い芸人・フルーツポンチ村上健志)
あのセリフ、あの名シーン
《我々はミカンや機械を作ってるんじゃない。人間を作っているんです!》
「箱の中に腐ったミカンが1つあれば、ほかのミカンも腐ってしまうという『腐ったミカンの方程式』論。『お前たちは腐ったミカンなんかじゃない』と向き合う1980年代ならではのストレートな熱が忘れられない」(カトリーヌさん)
2位23点:【反町隆史】GTO(フジテレビ系/1998年放送)/鬼塚英吉

作品について
元暴走族の伝説のリーダーが高校教師となり、問題を抱えた生徒や、大人たちと真っ向から向き合う。最高視聴率35.7%を記録し、社会現象を呼んだ学園ドラマ。
「昨年、26年ぶりにSPドラマ『GTOリバイバル』が放送されて改めて、グレートティーチャー鬼塚は反町隆史だと思いました! 生徒とは友達感覚。生粋の陽キャでイケメンという、これまでにない先生像」(カトリーヌさん)
「ほかの教師が見放してしまう生徒にも思いきり向き合っていくのが魅力」(村上)
「元ヤンキーの鬼塚が繰り広げるなんとも破天荒な物語が面白かった。主題歌の『POISON』も印象的で、とても思い出深い作品」(アキラ)
あのセリフ、あの名シーン
壁をハンマーで壊していたシーン
「親子の隔たりを解消するために生徒の部屋の壁をハンマーで壊していた場面は印象的」(村上)
3位16点:【窪田正孝】宙わたる教室(NHK/2024年放送)/藤竹叶

作品について
定時制高校の科学部を舞台に、年齢や抱える事情もさまざまな生徒が科学を通して、心を通わせていく感動作。2024年12月のギャラクシー賞を受賞した。
「『科学の前では誰もが平等である』と、研究者でもある教師(窪田正孝)が論理的に、フラットに生徒と接する姿が心地いい。知への探究心が生きていく指標になるんだと、胸が熱くなる作品でした」(カトリーヌさん)
「単なる精神論ではなく、理科の実験を通して世界の真理を学ぶことには具体性があるし、ワクワクしました。先生の科学にロマンを抱く眼差しや口ぶりが魅力的です」(エンタメ系ライターの木俣冬さん)
4位15点:【菅田将暉】3年A組―今から皆さんは、人質です―(日本テレビ系/2019年放送)/柊一颯

作品について
3年A組担任の柊(菅田将暉)がクラス29人を人質にとり、数か月前に自殺したクラスメートの死の真相を探る。生徒役には、永野芽郁や今田美桜などいまでは主演級の女優が出演していた。
「柊が訴えたのは『不確かな情報に振り回される自分たちの愚かさ、匿名で誹謗中傷する言葉の暴力の危険性』。まさに『いま』の私たちが抱える闇であり、テレビを見る視聴者に語り掛けるような菅田さんが印象的でした」(カトリーヌさん)
「柊は元スーツアクターで、教師としても生徒たちから軽視されていたという設定に加えて、菅田さんの演技で魅力的なキャラクターに。正義すぎない、いまの時代のヒーローの理想形かも」(木俣さん)
5位14点:【阿部寛】ドラゴン桜(TBS系/2005、2021年放送)/桜木建二

作品について

元暴走族出身の弁護士・桜木は、低偏差値&経営難の龍山高校再建を依頼される。東大進学を目的とした特進クラスを設置し、東大合格者を輩出する進学校として生まれ変わらせる。
「多くの学園ドラマにおいて、ほぼ描かれない勉強を中心に描いていることに心惹かれました。勉強は『大人が褒めてくれること』だと描いていないのが、大学受験で苦労した自分としてはうれしかった」(村上)
「第二次ベビーブーム世代のぼくにとっては受験戦争や偏差値といった言葉にとても敏感なんです。なんといっても『東大へ行けー!』はドラマを見ていない人でも知っているんじゃないでしょうか」(アキラ)
5位14点:【佐藤隆太】ROOKIES(TBS系/2008年)/川藤幸一

作品について

熱血新米教師の川藤(佐藤隆太)が、問題児が集まる野球部と甲子園出場を目指す学園青春ドラマ。出演は佐藤健や市原隼人など豪華キャストが揃い話題を呼んだ。
「川藤と佐藤隆太さんのリンク率が高い! 佐藤さんには、本当に教師になってほしい」(村上)
「佐藤さんが、この漫画を見て主人公をやりたいと原作の森田まさのり先生に手紙を書いたという話を聞きました。それも胸熱!」(アキラ)