美容

美容ジャーナリスト・伊熊奈美さんが語る【白髪&薄毛対策】健康な髪を育むためヘナ染めに移行「髪にツヤとハリが出てきて、ふんわりと根元が立ち上がるように」

『reShine2025年秋号』に登場した伊熊奈美さん
毛髪診断士・伊熊奈美さんが髪のために、習慣としていることは?
写真2枚

年齢を重ねると、複雑になっていく髪の悩み。健やかな髪を維持している人は、どんなケアをしているのか、気になりますよね? そこで、美髪の持ち主である美容ジャーナリスト・毛髪診断士・伊熊奈美さん(53歳)に、習慣としていることを伺いました。発売中の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine2025年秋号』に掲載している記事から抜粋して紹介します。

20年以上も白髪と向き合ってきた

髪のエキスパートとして女性誌やテレビなどで活躍中の伊熊さん。これまでに白髪にまつわる本も2冊上梓。伊熊さん自身は、20代後半から白髪が目立ちはじめ、20年以上も白髪と向き合ってきたそう。

ヘアカラーを繰り返してきたが、出産を控え一旦やめることに。

「2年ほど染めずにいたら、白髪がどれだけあるか目に見えてわかりました。こんなに白髪があったの!? とびっくり。気になって、また追われるように白髪染めを繰り返していました。3週間に1回は染めていましたね」

そんなある日、取材をされる側となり、自分が撮影された姿を見て啞然。

「明らかにふんわり感がなく髪が弱っているのがわかったんです。これは単なる老化ではないと感じ、アルカリカラー(白髪染め)で染め続けるのはもたないのではと疑問を抱きました」

自分の髪に何が起きているのかを知りたい、髪のことをしっかりと理解したいと毛髪診断士の資格をとるために勉強をはじめたのもこのころ。髪にまつわる取材をするなかでヘナ染めのよさを知り、取り入れることに。

ヘナは白髪部分がオレンジ色に染まるのが特徴ですが、伊熊さんはナチュラルなブラック。

ヘナは白髪部分がオレンジ色に染まるのが特徴ですが、伊熊さんはナチュラルなブラック
ヘナは白髪部分がオレンジ色に染まるのが特徴ですが、伊熊さんはナチュラルなブラック
写真2枚

「ヘナ染めといってもインディゴ(アイ)をブレンドしているんです。そうすると、自然な黒髪に。インディゴ以外にも黄みを足すウコンや赤みを足すアカネ茎など、植物のブレンドでカラーニュアンスが楽しめます 。ヘナ+ハーブ染めといったほうがいいかもしれません」

ヘナ染めに移行してから、弱った髪が元気になったという。

「キューティクルをコーティングする効果もあるので、髪にツヤとハリが出てきて、ふんわりと根元が立ち上がるように。染めながら頭皮ケアもできるんです。初めて染めたときは、髪がギシギシときしんで、びっくりしましたが、繰り返し染めていくと気にならなくなりますよ」

今はサロン染め中心ながら、自宅染めもでき、自分で管理できることから「染めなくては」という強迫観念のようなものがなくなり、ストレスフリー。

「全体を染めるのは3か月に1 回程度。根元が気になったらターバンで隠したり、カラートリートメントをしたりするようにしています。白髪研究は進んでいますが、現時点では黒く戻せるのが初期白髪までなので、年とともに増えていくのは確実。だからこそ、自分が居心地よくきれいでいられる髪の状態を維持でき、ストレスなく続けられるケア法を見つけることが大切です」

◆美容ジャーナリスト・毛髪診断士・伊熊奈美

毛髪診断士指導講師の資格をもつ美容ジャーナリスト。へアケア知識やテクニックの記事を多く手がけ、雑誌やTV等多くのメディアで執筆、出演。著書に『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)ほか。

* * *

『reShine2025秋号』では、気分が上がる美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介。特集では“いくつになってもキレイ”の作り方や、ご機嫌でいるための秘訣を、reShine世代=(50~60代の女性たち)である、安田成美さん、高島礼子さん、南果歩さん、松本伊代さん、紫吹淳さん、鈴木砂羽さん、渡辺満里奈さんたちにインタビュー。誰もがおしゃれで粋に見える大人の着こなしについて、同世代の人気モデル、富岡佳子さん、前田典子さんがレクチャー。ほか、京都の大人旅や、白髪・薄毛対策、気になる美容医療など、役に立つトピックスをお伝えします。「付録付き限定版」では、3WAYに使えるマルチパウダー「レカルカ イルミネイトマルチ」の現品付き。

※『reShine』2025年秋号