【オバ記者連載95】“月曜断食”は「週4日の糖質制限がきつい」って本当？

当サイトがおくる好評連載『還暦・オバ記者の悪あがき美容道中』。還暦で、バツイチ独身。オバ記者ことライターの野原広子が、美容・ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。これまで幾度となくダイエットに挑戦し、そのたびに挫折。婚活は、連敗記録を更新中。「痩せてイイ男と結婚したい！」――そう切実に願うオバ記者に春は訪れるのか？

“月曜断食”第9弾となる今回は、月曜以外の週4日の「ご飯抜き生活」についてオバが実感したことについて。

＊　＊　＊

「えっ！　痩せた？　体が薄くなってるよ！」と人から言われるたびに、”月曜断食”の話。

どんなダイエット法か、聞かれているうちに説明が上手になっちゃって、「ざっくり言うと、月曜が絶食。火～金曜日まで果物、ヨーグルト、おかず、野菜など、つまり糖質制限。土日が3食好きなもの。飲料水は毎日、あびるほど飲む。以上！」と、10秒で答えられるようになっちゃった。で、いちばん多い反応は「1日断食より、週4日の糖質制限がきつそう」というもの。そのたび私は、「1日断食で脳の仕組みが変わるから、そうでもないよ」と、答えているの。

“脳の仕組み”なんていうと偉そうだけど、好き嫌いだけじゃすまない、もっと底深い変化でね。命がけで惚れていた男が、ある日突然、ツキモノが落ちてどうでもいい人になった状態、といったらわかってもらえるかしら。

私の場合、物心ついてから、とにかくご飯大好き。炊き立てのご飯の湯気のにおいをかいだら最後、ダイエットも何もあるもんか。食事とは、ぴかぴかのご飯を口に運ぶ幸せに酔いしれて、「ああ、日本に生まれてよかった！」と目を閉じること。それがダイエット失敗の始まりと知りつつ、むしゃぶりつかずにいられない。

それが、「あれ、違った？」と思ったんだよね。月曜日、「お腹空いたよ～」と悲鳴を上げながらミネラルウオーターをあおっていたときのこと。「ご飯」、「ご飯」、「ご飯」の声がしだいに小さくなって、そのうち「別にご飯だって、食べ物のうちのひとつじゃん！」と思ったのよ。ご飯が“主食”、おかずが“副菜”と思い込んでいたのが、そもそも間違いだったのではないか。

正直、驚いたね。”月曜断食”を始める前の私なら、神聖なご飯を肉や魚、野菜と同列に並べるなんてとんでもない。「日本人やめますか？」というくらいの危険思想だと怒ったかも。