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【オバ記者連載90】“月曜断食”で4.6kg減!「ダイエットの極意わかった」

当サイトがおくる好評連載『還暦・オバ記者の悪あがき美容道中』。還暦で、バツイチ独身。オバ記者ことライターの野原広子が、美容・ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。これまで幾度となくダイエットに挑戦し、そのたびに挫折。婚活は、連敗記録を更新中。「痩せてイイ男と結婚したい!」――そう切実に願うオバ記者に春は訪れるのか?

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ただいま挑戦中の“月曜断食”第4弾となる今回は、オバ記者が少々誇らしげに成果を報告――。

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「社交とは食べることなり」と言った人がいたけど、ダイエッターにとって春は危険極まりないんだよね。花見に職場の異動、ゴールデンウィーク…。飲み食いの多さは、年末といい勝負じゃないかしら。

このシーズンに、「“月曜断食”をしていて、月曜日は水しか口にない」なんて言おうものなら、たちまち電話の向こうから「どういうこと!?」と尖った声が返ってくるもの。食い意地の張っている私が、週に1日、食べない日があるなんてありえないと言うの。

だけど、聞いて! 4回目の断食を終えた翌朝に体重計に乗ったら、なんとスタート時より、4.6kg減ってたんだよ。“月曜断食”は「4週間で5kg減」が目安だから、ほぼ目標値をクリア。ジーンズの腰回りや太ももがパンパンだったのに、ほんの少しゆとりが出たりと、体重以外でも体の変化が感じられるのが本当にうれしいの。

それだけじゃない。ダイエットの極意というか、カラクリがちょっとわかった気がするんだわ。

たとえばいつもご飯を2膳食べると、“ご飯2膳枠”が体の中にできて、次回も、その次もその分量をご飯で埋めたくなるの。かつて私は、“アイスクリームのピノ一気食い枠”とか、“チョコレートのバッカス、ひと箱枠”。“かつ丼枠”“立ち食いのかき揚げそば枠”というのもあったっけ。食べ物ではないけど、8年前にやめたタバコもそうだったかも。

そういう“枠”を、1日1.5~2リットルの水を飲んで埋め、ひと思いにリセットするのが断食、というのが今の私の実感ね。あれほど私を惑わせていた炊き立てのご飯だって、断食をしたら食べなくても別にいいかなぁになったし。

心身を活性化させるには”震えあがるような体験”

月曜断食を始めてこの体はどう変わったか?
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で、いい感じで迎えたゴールデンウィーク。茨城の実家に帰っていたら、幼馴染のE子が「お茶会に行かない?」と誘ってくれたんだわ。こう見えて私、20年ほど前に1年ほど裏千家のお教室に通っていたことがあって、茶の湯の面白さを知らないわけではない。「誰でも参加OK。正座がきつい人には腰かけの貸し出しもあり」と言うし、いい気分転換になるかも~と鼻歌混じりに行ったら、いやいや、とんでもなかったわよ。

控えの間から茶室に通され、素人目にも「高価」とわかる、恐ろしいような着物を着たおばさまたちがにこやかに、お茶碗や掛け軸、茶花の話をし始めたとたん、裸足で逃げ出したくなったもんね。

早い話が、ちんぷんかんぷん。同席した10人中3人は、その口ぶり、身振りからしてただ者でない“茶人”で、”野人”の私にも感じよく笑いかけてくれるんだけど、その笑顔が恐いんだって。両隣りの人と正座の腰がぶつかるような狭い茶室では、所作ひとつで茶の心得が有るか無いかなど丸わかり、だって。

「おほほほ。人柄、教養、お育ちまでわかっちゃうかも~」と、かつての師匠からざーます言葉で脅されたことを急に思い出して、体が固まっちゃったわよ。さらに20年前に覚えたはずのお茶の約束事を、何ひとつ覚えていないときた。

ああ、もう、こうなったら見よう見まね。茶室の空気を乱さないことだけに集中。茶会の終わりしな、亭主に「写真を撮らせてください」とお願いしたけど、まあ、一声出すのにどんだけ勇気をふり絞ったか。

だけど茶会のチャンスがあったら、ぜひまた行きたいとも思っているんだ。今年の私のテーマは、“怖いことをすること”。断食もそのひとつ。61才の心身を活性化させるには、震えあがるような体験をあえてするのがいちばんだもの。

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オバ記者(野原広子)

1957年、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

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