健康・医療

おからコーヒーダイエット|おからパウダー使った作り方と痩せる仕組みを解説

「3週間で10kg痩せた!」、「ぽっこりお腹が凹んだ!」――実践した人からそんな声が続出しているのが「おからコーヒーダイエット」だ。考案したのは、福岡県みやま市の工藤内科の副院長・工藤孝文さん。99.2%の成功率を誇る工藤さんのダイエット外来でも患者が実際に行っている「おからコーヒーダイエット」で痩せる仕組みとは?

コーヒーにおからパウダーをスプーンで入れている
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「おから」+「コーヒー」で痩せる理由

「そもそも、同じ量の食事を食べても、太る人と太らない人がいますよね。実は、体内で生成されるアディポネクチンという、痩せホルモンの量が関係していたことが日本の研究で発見されました。アディポとは脂肪のこと。内臓脂肪から分泌され、血管を通って全身を巡ります。主な働きは、脂肪燃焼、血糖値ダウン、血管の修復と拡張、悪性腫瘍の増殖抑制。つまり、健康を維持するにはなくてはならないホルモンです。

さらに、アディポネクチンが多く分泌されている人ほど、運動をしなくても、運動したのと同じ脂肪燃焼効果が得られるので、太りにくい体質になることが解明されています。アディポネクチンの量には、内臓脂肪の大きさが関係しており、標準的なサイズならば多く分泌されますが、内臓脂肪の肥大や小さすぎる場合、分泌が少なくなる傾向にあります。太りすぎても痩せすぎてもダメということです」(工藤さん・以下「」内同)

アディポネクチンを増やしながら、痩せられる一石二鳥の食材が、豆腐などの大豆製品を作る際に大豆を絞った後に残る、おから。

容器に入ったおから
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「元々、大豆由来のたんぱく質には、体内で作れない必須アミノ酸が豊富に含まれ、内臓脂肪や中性脂肪を減らす効果があります。その上、おからには、アディポネクチンを増やすβコングリシンが含まれています。つまり、内臓脂肪は減り、痩せホルモンは増える。痩せたい人には強力なお助け食材です」

カップに入ったコーヒー
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おからと組み合わせるコーヒーにも脂肪燃焼効果があり、アディポネクチンの濃度を高めることが判明されている。

「おからとコーヒーは最強タッグ。絶大なダイエット効果が期待できます」(工藤さん)

「おから」はエリートダイエット食材

低糖質で豊富な食物繊維を含むおからは、優れたダイエット食材でもある。

「おからの糖質量は100g当たり2.3gで、36.9gの白米とは大きな違いです。低糖質のおからは、たくさん食べても糖質過剰になりません。また、おからに多く含まれる食物繊維には、糖質の吸収を緩やかにする働きがあり、インスリンの分泌を抑制します。“糖質を摂ると太る” 、と言われる原因は、血糖値の急上昇によるインスリンの大量分泌。インスリンが大量に分泌されると、中性脂肪が蓄積されるため太るわけですが、おからには、太らせホルモンのインスリンを抑える効果もあるのです」

おからの食物繊維は水に溶けにくい水溶性で、胃の中で水分を含むと膨らんで便のかさ増しになり腸の動きを活発にする。便がスムーズに排出されるので、便秘の改善にも有効だ。

「水分を含んだ食物繊維が膨らむと、少量の食事でも満腹感を味わえて食べ過ぎが防げます。停滞時間が長く腹持ちもいい。パウダー状のおからなら、生おからの4倍の食物繊維があるので、水分を含むと約5倍に膨らみます」

おからパウダーを活用「おからコーヒー」の作り方

コーヒーにスプーンでおからパウダーを入れる
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《おからコーヒー1杯分の材料》

おからパウダー…小さじ1(5g) インスタントコーヒー…小さじ1/2~4/5(2.5~4g) お湯…適量

《作り方》

【1】カップにインスタントコーヒーとおからパウダーを入れ、お湯を注ぐ。
【2】しっかりスプーンでかき混ぜて、完成。

「お湯で溶けずにカップ底に残ったおからは、そのまま食べてOK。舌触りが気になる人は、なるべく目の細かい微細粒のおからパウダーを選びましょう」

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