サロンに行きたいけれど時間がない、予約が取れない。でもサロンクオリティに近いケアはしたい。そんなわがままを叶えてくれる高機能な美容家電が増えている。
美容家電に精通している家電ライター・田中真紀子さんは、美容家電を使うメリットは「毎日継続して使えること」だという。
「サロンだと行けても週に1回。しかもそこに行くための時間とお金のやりくりも大変で、なかなか継続できません。それが美容家電なら、毎日使ってどんどん“キレイ”を溜めていけます。月1回のスペシャルケアより継続できる日常ケアがキレイの秘訣です」(田中さん・以下同)
特にスキンケアは継続が命。毎日いかに手軽に使えるかが美容家電を選ぶポイントになってくる。
「家にあっても、出すまでが面倒だったり、使っている間が面倒な使いにくいものだと続きません」
その点、これから挙げるスキンケアの美容家電はどれも使いやすいものばかり。ものによっては高額だが、継続して使えば、サロンに行くより圧倒的にコスパは高い。田中さんが実際使ってみた中でも、イチオシの美容家電を9つ挙げてもらった。2019年の最新情報をお届けします!
- 【美肌】パナソニック『イオンエフェクターEH-ST97』美容成分が肌の奥にある角質層 まで浸透!
- 【美肌】コスビューティー『RF美顔器 ラディアンス』RFラジオ波でハリのある肌に!
- 【美肌】FOREOの『LUNA mini2』超音波で毛穴の汚れがきちんと落とす!
- 【ボディケア】ヤーマンの『キャビスパ360(サンロクマル)』セルライトケアが自宅でも!
- 【脱毛】ヤーマン『レイボーテRフラッシュ ダブル』コロコロ転がすだけであっという間!
- 【ヘアケア】パナソニック『ナノケアEH-NA9A』ナノイー効果で髪がしっかり潤う!
- 【ヘアケア】ダイソンの『エアラップスタイラー』風の力でカールしてダメージ最小限!
- 【ヘッドマッサージ】ツインバード『防水ヘッドケア機』顔のたるみも引き上げる!
- 【ネイル】コイズミのデジタルネイルプリンター『プリネイル』高精細デザインが自宅で!
【美肌】パナソニック『イオンエフェクターEH-ST97』美容成分が肌の奥にある角質層 まで浸透!
導入美顔器は、美容液や化粧水を使う際、イオンの力を使って肌の奥にある角質層まで美容成分を浸透させてくれる。
「手で美容液をつけても肌の表面くらいしか成分ははいりませんが、導入美顔器を使えば角質層までしっかりはいると言われています。中でもパナソニックの新製品は、導入美顔器では初めての『プレケア』機能がついていて、ヒアルロン酸やコラーゲンを肌の奥にある角質層まで浸透させてくれるんです」
ヒアルロン酸やコラーゲンは、分子が大きいので肌の奥の角質層までははいりにくいと言われている。その課題をクリアにしたのが、同製品の「プレケアモード」だ。
「化粧水をつける前にお肌に『プレケアヘッド』を当てることで角質層が一瞬ゆるむんですね。ゆるめた状態で美容液を浸透させることで、ヒアルロン酸やコラーゲンが、肌の奥の角質層までぐっとはいるんです。使ってみると、ケアしたあとが全然違います。毎日使っていますが、3日目くらいで肌に触った感じが違ってきて、しっとりしてきます」
さらに、ビタミンCを角質層まで届ける「ブライトニングモード」も搭載。紫外線が気になるこの季節は手放せなくなること必至だ。
【美肌】コスビューティー『RF美顔器 ラディアンス』RFラジオ波でハリのある肌に!
お肌をキレイにするための美顔器には、大きく2種類ある。まず1つは、前述のように、化粧水や美容液の導入を助けてキレイにしてくれるイオン導入機。そして、お肌の奥にある組織自体に作用して、外側からではなく内側からハリをもたらしてくれるのがRF美顔器だ。
RFは「ラジオ波」「高周波」とも呼ばれており、このRFをお肌に当てることでお肌の奥の方まで熱が伝わり、コラーゲンを生成。それによって、肌のハリがアップすると言われている。
「RFを使った美顔器は何社からか出ていますが、広く浅くか、深く狭くしかラジオ波を届けられないものがほとんどでした。ところが、コスビューティーのラディアンスは、広く深くRFを届けることができるんです」
RFは、水を通って肌の中へはいり込むため、水溶性の専用ジェルを使うのが一般的。
「ところがこの商品の場合、水溶性のジェルだと熱く感じるほどラジオ波が強力なので、水溶性ではなく油溶性のジェルを使います。それほど暖かく、かつ強くラジオ波を感じられます。奥の方でコラーゲンが生成されてからハリを実感するまで多少時間はかかりますが、私の場合、使い続けて1週間くらいで肌のハリがUPするのを実感しました」
【美肌】FOREOの『LUNA mini2』超音波で毛穴の汚れがきちんと落とす!
洗顔の際、手で洗顔せっけんや洗顔フォームを泡立てて、その泡を肌に当てている人は多いだろう。だが、より洗顔効果を高めるなら、洗顔デバイスがおすすめだと、田中さん。
「洗顔マッサージャーなどの洗顔デバイスを使うと、毛穴の奥まで洗顔成分が届きやすいんです」
数ある洗顔デバイスの中でも、FOREOの『LUNA mini2』は肌に直接当てる部分が動物の毛ではなくシリコン製。ゆえに、根元にバクテリアが繁殖しにくく衛生的で、肌触りもソフトで心地いい。洗顔フォームなどを泡立てたら、その泡を肌になじませたあと、このデバイスを当てて優しくさすっていく。
「『LUNA mini2』は超音波を利用して、お肌を揺らして毛穴の奥の方の汚れも浮かせて取ることができます。また、振動強度は8段階。季節や肌の状態に合わせてボリュームに強弱をつけられ、シリコンブラシならではのソフトタッチで、敏感肌でも肌荒れなどを気にせずにさっぱりした洗顔ができます。これから夏へ向けて、毛穴ケアを楽しめそうですね」
『LUNA mini2』はコンパクトなので握りやすく、小回りも効くという。
【ボディケア】ヤーマンの『キャビスパ360(サンロクマル)』セルライトケアが自宅でも!
こちらは、キャビテーション機能とEMS機能を兼ね備えたボディケア製品。キャビテーションというのは、クリニックの痩身コースで人気の、超音波で脂肪細胞を分解する技術のことだ。分解されて体内に溶けだした脂肪は、老廃物になって血液やリンパとともに体の外に流れていくが、キャビテーションで血液やリンパの流れをスムーズにすることで、代謝を高めたりむくみを解消したりする効果もあると言われている。
「切らない脂肪吸引と言われていて、超音波を当てることで、お肌のデコボコもなめらかにする機能があります」
一方、EMSというのは複合高周波によって筋肉を動かし、筋トレのような効果を期待できるもの。
「EMSの複合高周波がピリピリっと当たる感覚が気持ちよく、使い心地がいい。また、これは持ち手も握りやすいスティック型なので、体が硬い人でも、背中やお尻、太ももの裏にもピタッと当てられて、力を入れてゴシゴシ押し流すことができます。他のキャビテーションはどうしても使いづらくて続けられなかったのですが、これは本当に使いやすいですね」
【脱毛】ヤーマン『レイボーテRフラッシュ ダブル』コロコロ転がすだけであっという間!
光を当てることで毛根にダメージを与え、キレイに脱毛できる光脱毛(フラッシュ脱毛)。従来はエステサロンに予約して定期的に通い続けるものだったが、今では自宅で手軽に行うことができる。
「『レイボーテ』は、肌の色に合わせて光レベルを自動調整してくれる『肌色センサー機能』が特徴的です。光は黒色に反応するので、肌の色が濃い目の人は光が強いと熱く感じられてしまいます。それが、レイボーテの場合、パッと当てた瞬間、自動的に照射レベルを4にするなど機械の方で判断してくれるので、場所によって黒みがある肌の人も安心して使えるんです」
なお、この脱毛機器は永久脱毛ではないので、約2か月に1回の頻度で継続的に使い続ける必要がある。ただ、繰り返し光を当てて毛根にダメージを与え続けていけば、だんだん毛が薄くなり、生えにくくなってくる。
「サロンに行くにしても、脱毛はある程度継続的に行かないといけません。なかなか予約が取れないサロンだと、やむなく処理できず、また生えてしまうことも…。それなら最初から自宅で処理した方が効果的でしょう」
脱毛は痛いイメージがあるが、田中さんの使用実感では、さにあらず。
「何年か前の脱毛機器では『プチン、プチン』という感覚がありましたが、そういうのは全然なく、痛みは少ないです。照射を始めてからは、毛を剃ってから肌を触ってもツルンツルンします。カミソリなどで剃った場合、毛の断面をカットするのでチクチクした毛が生えてきますが、だんだんチクチクしない、ふわふわっとした細い毛が生えてくるようになるんです。しかもだんだん生えにくくなってくるので処理を忘れてしまうほど」
また、どんな人でも使いやすく設計されているのも特徴。
「前は、あてながらボタンを押してカシャッカシャッと光を当てるのが大変で、時間もかかるうえ不器用な人には使いにくかったんですが、これはコロコロコロッと転がすだけでボタンを押す必要もない。コツも要らないし、スピーディかつキレイに脱毛ができます」
【ヘアケア】パナソニック『ナノケアEH-NA9A』ナノイー効果で髪がしっかり潤う!
髪をキレイにしてくれるドライヤーといえば、パナソニックのナノケアシリーズが王道だ。ナノケアシリーズは、髪と地肌に潤いを与える「ナノイー」という、マイナスイオンより約1000倍以上の水分量をもつイオン成分を発生させる。
マイナスイオンが髪の表面に付着してサラサラな髪にするのと違い、ナノイーは髪に浸透して水分を与え、キューティクルを引き締めてくれるので、髪をしっとりとさせつつ紫外線に強い髪にしてくれる。傷んだ髪はキューティクルが開き水分が蒸発し、パサつきやすくなるので、カラーリングやパーマなどで髪を酷使している人ほどおすすめしたいドライヤーだ。中でも、ナノケアシリーズの最新型の『ナノケアEH-NA9A』は、従来型より、ミネラルマイナスイオンを発生させる量が約2倍以上にUPし、キューティクルの密着をさらに高めて、より摩擦や紫外線に強い髪にしてくれる。
田中さんもその効果に驚く。
「従来のナノケア製品に比べて、コーティング力は一段と上がっているようです。実際、ある雑誌の企画で使用後の髪を顕微鏡で見てみると、キューティクルが全然見えませんでした。キューティクルを閉じているわけではなく、髪を全て覆っているからだったんです」
田中さんのおすすめ機能は「温冷リズムモード」。
「冷風を当てることでキューティクルがより締まって艶が出ると言われています。そこで、最初は熱風で乾かして、8割くらい乾いたら、温風と冷風を自動的に交互に当てていく温冷リズムモードにしています。また、『スキンモード』にしてお肌に直接、水分量を豊富に含んだナノケアを当てると、お肌がしっとりしますよ」
さらに、最後に「毛先集中ケアモード」を使い、毛先を中心にナノイーを当てると文句なしの美髪に。
【ヘアケア】ダイソンの『エアラップスタイラー』風の力でカールしてダメージ最小限!
カールアイロンで髪を巻くと毛先が傷んでしょうがない…。そんな巻髪女子の悩みを解消してくれるのが、ダイソンの『エアラップスタイラー』だ。カールを巻くときの温度は、髪に負担をかけすぎない温度に保たれているので、従来のカールアイロンより髪が傷みにくいのだ。付属のカーラーも小さめのカール用、大きめのカール用と2種類あり、内巻きでも外巻きでも思いのまま。使いやすさも抜群。
「まるでブローをしている感覚で、髪をひょいっと巻き付けてくれるんです。それもふわっとした自然なカールなので、どうもキレイに巻けないという方にはおすすめです」
使う際は、髪をスプレーなどで、少し濡らした状態の方が髪をセットしやすいという。もちろん、髪を乾かしたあとでヘアセットをするのもOK。エアラップスタイラーなら、アタッチメントを付け替えれば、ドライからヘアセットまで1台でできる。
「ドライヤーとしての機能も申し分ない。髪を乾かすついでに、型をつけられるのは、忙しい朝には助かります」
髪に近づければ自然に髪を巻き付けてカールをしてくれる便利さ、1台でドライからセットまでしてくれる多機能さ、さらには髪にダメージを与えない点でも、優秀なヘアセットには間違いない。
【ヘッドマッサージ】ツインバード『防水ヘッドケア機』顔のたるみも引き上げる!
頭皮をほぐしてくれる、いわゆるヘッドマッサージャーは多数あるが、田中さんによるとこの商品は別格だという。
「ツインバードの防水ヘッドケアは、6本あるアタッチメントが少し長めで、本当に指でつかまれているような感覚です。うまく自分で頭皮に圧をかけられると、すごく気持ちいいんです」
同製品は、ヘッドスパ美容の第一人者である美容施術家の山本幸恵さんとの共同開発によるもの。「深頭筋」という表情筋とつながる頭の筋肉をしっかりともみほぐしながら引き上げるようにしてマッサージしてくれるという。
また、意外な効果として、フェイスリフトも実感できるという。
「これを使うことで凝り固まった頭の筋肉が柔らかくなってくると、それとつながっている顔の筋肉も持ち上がってくるようで、フェイスラインがスッキリしてくるんです。私の場合、あごと首の境目がラインが肉で埋まりつつあったのが、このヘッドケアを耳の上から持ち上げるようにして使うと、消えかけたラインが出てきたんです」
他にも、首のシワ解消に効果的で、肩こり、首こりもほぐしてくれるという。防水機能がついているので、1日の終わり、お風呂の中で凝り固まった筋肉をほぐしたい。
【ネイル】コイズミのデジタルネイルプリンター『プリネイル』高精細デザインが自宅で!
自分のペットを描いたネイルなど、こだわりのネイルをしたい人や、その日の気分やファッションに合わせて毎日のようにネイルのデザインを変えたい人にうってつけなのが、自宅でできるコイズミの『プリントネイル』だ。専用のアプリと連携して使う。
「”自宅でセルフネイル”というと難しそうなイメージですが、使い方は簡単。まずスマホで、アプリに収録されている300種類以上のデザインから好きなデザインを選びます。もちろん、自分のスマホに内蔵されている旅行先の景色やペットなどの画像でもOK。ベースカラーとプリコートを塗り、本体の内臓カメラで自分の爪の形を認識してもらったら準備完了。機械に指を通せば爪にインクが吹き付けられて、1本あたり約10秒でプリントが完成。修正したければ、水溶性のインクなので簡単に拭き取って、納得いくまでやり直せます」
自分でベースカラーやプリコート、さらにトップコートを塗る必要はあるが、サロンでお願いすると時間も費用も跳ね上がるような凝ったデザインを楽しみたい人にはおすすめだという。
「例えば自分が飼っているペットの画像をそのままネイルにプリントするのも楽しいですよね。また、『今日はブルー系の服だからマリン調のネイル。明日はピンク系の服だから花柄のネイル』というように、いろんなバリエーションを手軽に楽しめるのが、自宅でできる『プリネイル』ならでは」
この人に聞きました:田中真紀子さん
美容家電に詳しいライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めとするさまざまな美容家電についてレビューを執筆している。1児の母として、慌ただしい生活でも手軽に使えてキレイになれる美容家電を日々研究中。
※実勢価格はビックカメラ.com、アマゾン、楽天での販売価格を参考(2019年5月24日現在)、すべて編集部調べ
●ニコライ・バーグマンとコラボ!「ヤーマン」から2種類のホリデーキット
●顔のたるみ解消グッズ|人気のローラー、リフトアップテープなど6選
●シャワーヘッド型美顔器で美顔&美肌に!?『fracora(フラコラ)ミラブル』の効果を【お試しレポ】
●「顏タイプ診断」で見つかる!似合う服・髪型の8タイプを自己診断
●噂の「ハイパーナイフ」の効果は?週1ペースの頻度でセルライト撃退!【体験レポ】