当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容・ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。
オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること。今回は、お正月早々、風邪で寝込んでしまったことで思い出した過去のダイエットの経験。それから重~い腰を上げて、あるダイエットを始めようと一念発起――。
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年明け早々、丸10日。風邪で布団から抜け出せないのに、日に3度、時間になるとお腹が空く悲しさよ。昔かかったマッサージ師が私のお腹をもみながら、「身分ならぬ、“食分”が高いんですよ。この腸を持って生まれたら痩せるのは大変ですね」と言われたことは、前書いたけど、食べたいものがどうしても我慢できないんだよ。
トシのせいか、その食べたいもののが「豆腐」とか、「あんこ」とか、「納豆」など豆類が多くなってきたのはいいけど、それと同時に、ご飯がますます好きになって、ご飯で大きくなったマツコ・デラックスの気持ちがよくわかる。いや、待てよ。ご飯に対する執着は40才で炊飯器を捨てたときから始まったんだよね。料理好きな知人が、鍋セットを売る会社のセールスガールをしていて、その半圧力釜で炊くご飯のおいしいことといったら…。
思えば私が食欲を落として体重が落ちたのは生涯で2回だけなんだよね。1回目は高2のとき、母親とケンカしてハンスト。「どうせ食べるんだから」と目の前にお茶碗を突き出されたことで反抗心に火がつき、丸10日、固形物を食べなかったの。そうしたら1日1kgずつ痩せるのね。もう一度は失恋して、こっちは3日で回復。こんな痩せ方をしても、ちょっと食べるとすごい勢いで回復するから意味ないんだけどね。