ジャイアントパンダの繁殖に長い歴史をもつ上野動物園。双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)も先月、無事1歳になりました。そんな双子パンダや母パンダのシンシンがどのように過ごしているのか、近況を紹介します。また、施設工事のため西園にお引っ越ししていたシャンシャンも、東園に戻ってきました!
親子パンダは暑い夏をどう過ごしている?
もともと山岳地帯の動物で、寒さには強いものの暑さには弱いパンダ。梅雨が明け、気温の高い日が続いているため、日中はパンダたちが室内にいるように管理することが多くなっているそうです。
冷房の効いた部屋で気ままに過ごすパンダたち
室内展示場では、シャオシャオやレイレイにじゃれつかれたシンシンが2頭をかまっていたり、授乳に応じていたりと、冷房の効いた部屋で親子仲良く過ごしています。
室内展示室と寝室の出入りが自由になっている夜間は、これまでと同様に、シンシンにじゃれついたり、双子パンダが2頭でじゃれあったりしているといいます。
りんごをゆっくりと食べる双子パンダ
これまで、シンシンからの授乳と人工乳で育ってきた双子パンダ。固形物を食べることに慣れるようにと、6月25日から食事に1日10g程度のりんごが加わりました。2頭とも時間をかけながら、与えられたりんごを食べているそうです。竹やたけのこをかじる姿も見られていますが、採食はまだ確認されていません。
シンシンも双子パンダも順調に体重増加中!
モウソウチク、シノダケ、マダケなどの竹・笹類を中心に、副食であるパンダ団子、にんじん、りんごを与えられているシンシン。食事はよく食べているそうで、7月5日の測定では、体重が132.4kgになったそうです。前回(6月25日)の測定が128.8kgだったので、20日ほどで、4kg近く体重が増えました。上野動物園のパンダたちにとっては、夏バテという言葉は無縁のようですね。
ちなみに、7月11日の測定で、シャオシャオは29.40kg、レイレイは29.80kgを記録。この調子だと、次回の計測のときには30kgを超えていそうです。
シャンシャンのお引っ越しが無事終了
東園パンダ舎内の空調機器が老朽化により行われる工事にともなって、7月19日までシャンシャンの展示を休止予定です。
騒音などによる悪影響に配慮して、7月4日から11日までシャンシャンは西園の「パンダのもり」の非公開エリアに引っ越ししていました。緑の大きなゲージに入ったシャンシャンは、負担の少ない気温の低い早朝に移動し、短時間で引っ越し作業を終えたそうです。
11日に東園に戻る際にも早朝に作業を行い、無事終了したそうです。今の環境に慣れるまで展示は休止されるので、シャンシャンにとってひとときの夏休みとなりそうです。