年を重ねると、うねり、白髪、ボリューム減など、さまざまな悩みが出てくる髪。どう解決すればいいの? そこで、年齢による髪悩みを解決するさまざまなテクニックを紹介している『女の年齢は髪で決まる』(扶桑社)を共著で出版し、4万人の髪の悩みに答えてきた“髪のスペシャリスト”ヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロン「MINX」のトップ美容師であるヘアスタイリスト・八木花子さんに“若見え”のコツについて話を聞きました。
分け目のあるモデルは1人もいない?
「大人の女性向けファッション誌には、“分け目”のあるモデルさんは誇張でもなく1人もいない」と断言するさとゆみさん&八木さん。
「それは、撮影現場にいるヘアメイクさんが、モデルさんの分け目を必ず『消す』からです。分け目を『消す』というのが言いすぎであれば、『ぼかす』と言ったらいいでしょうか。もともと分け目がピシッとついていたモデルさんも、ヘアメイクさんの手にかかると、みるみるうちに分け目が消失していきます。
そして、ここからが重要なポイントなのですが、分け目がなくなると、人は5歳くらい若く見えます。
撮影現場に到着したときと、帰るときでは、まるで別人です。若々しさの理由は、メイクでも服でもなく、分け目一発です」(さとゆみさん&八木さん、以下同)
老けて見えるかどうかは分け目次第
2人は「老けて見えるかどうかは分け目次第」だといいます。
「5mmしかない白髪も、分け目部分がいちばん目立ちます。いつも同じ分け目で何10年も過ごしてきた人は、分け目部分の頭皮が紫外線やら乾燥やらで弱っているので、分け目の髪がいちばん薄くなっています。
もしもたったひとつだけ、若々しく見えるコツを教えてほしいと言われたら、それは分け目です」
たった3分で分け目はなくなる!? 「分け目ぼかし」で別人に
では、そんな分け目を“退治”するには、どうしたらいいのでしょうか。毎朝3分の「分け目ぼかし」で別人に変わると言います。
「やり方は簡単。分け目がぱっくりにならないように、手ぐしでぼかすだけ。ガンコな分け目の人は、ドライヤーで乾かすところから、根元を左右あちこちにふりながら乾かします」
分け目をなくすだけで若々しい印象に
●before
分け目が目立ち、髪が薄く見える。分け目をしっかりとると、その部分の地肌がどうしても目立ってしまう。実際よりも、髪が薄く寂しい印象になってしまうことが(写真参照)。
●after
分け目が目立たずふんわり若々しい。分け目が目立たないと、ここまで若々しい印象に。ポイントは、分け目をまたぐようにして髪を乾かし、そのあと分け目をぼかすこと(写真参照)。