後期では純白の「ローブ・デコルテ」や愛子さまが初めてお召しになった袿袴も
11月28日から始まった後期展示では、ご成婚の祝賀パレードで雅子さまがお召しになっていた「ローブ・デコルテ」が公開されました。「ローブ・モンタント」と同じく、この純白のドレスも森英恵さんがデザインしました。
1993年6月9日、「結婚の儀」と「朝見の儀」を終えたあと、皇居から東宮仮御所までの約4.2kmをオープンカーで移動する、ご成婚パレードの際に着ていたものです。当時、沿道には約19万人の市民が駆けつけ、テレビ中継の視聴率は30%を超えました。
後期の展示では、2006年11月に愛子さまが初めて袴姿を披露された際に、お召しになった着物も展示されています。
一般の七五三にあたる「着袴の儀」とは5歳になると行われる、成長と健康を願う伝統行事です。「着袴の儀」で愛子さまが着用された「御童形服」や、儀式の後に着た「袿袴」も展示されています。
天皇しか着用できない伝統装束 前期は冬用、後期は夏用を展示
天皇だけが身につけることができる赤茶色の伝統装束「黄櫨染御袍」も展示されています。「黄櫨染御袍」は2019年5月8日に行われた「期日奉告の儀」で着用された夏用と同年の10月22日に行われた「即位礼正殿の儀」で着用された冬用と、2種類あります。冬用は前期に公開され、後期からは夏用が展示されます。
これまで天皇ご一家が歩まれてきた30年を思い出の品と共に振り返ることができる特別展。ご一家のゆかりの品として、陛下ご愛用の天体望遠鏡、愛子さまが撮影されたお写真、陛下が幼少時に愛用したヴァイオリン、雅子さまが使用されたフルートなども展示されています。