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薄井シンシアさん、やり方が強引で言葉もきついから同僚とはたびたび衝突 それでも敵をつくらないでいられるワケ

合わない人は放っておけばよい

私と何度も衝突したことで、彼女は「なぜ私は、こんなところにいるんだろう?」と考えるようになったようです。その後にホテルを退職して、複数の会社に勤めたあと、外資系企業で働いています。

彼女とは付き合いが長いし、何でも言い合える「盟友」のような関係。今でも連絡を取り合っています。彼女はいまだに私のことを「シンシアは言葉がきつい。私も、あなたにきつく言われたけれど、そのおかげで今の私がある。人生が変わったのは、シンシアがきつく言ったからかもしれない」と言います。

私はいろんな相手にきつい言葉を使ってきたけれど、意地悪で言うのではなく、「もっとよい仕事をしたい」「お互いに高め合いたい」という気持ちから出る言葉なので、敵はつくっていないと思います。

誰かを傷つけたいなんて思ったことがありません。ただただよい仕事をしたい。ただ、それでも私のことを敵だと思う人がいるなら「どうぞ、そう思ってください」と思う。それ以上、深入りはしません。

私は全員と仲良くなりたいわけではないから、私と合わない人は放っておけばいい。

◆薄井シンシアさん

薄井シンシアさん
薄井シンシアさん
写真4枚

1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。結婚後、30歳で出産し、専業主婦に。47歳で再就職。娘が通う高校のカフェテリアで仕事を始め、日本に帰国後は、時給1300円の電話受付の仕事を経てANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。3年で営業開発担当副支配人になり、シャングリ・ラ 東京に転職。2018年、日本コカ・コーラに入社し、オリンピックホスピタリティー担当に就任するも五輪延期により失職。2021年5月から2022年7月までLOF Hotel Management 日本法人社長を務める。2022年11月、外資系IT企業に入社し、イベントマネジャーとして活躍中。近著に『人生は、もっと、自分で決めていい』(日経BP)。@UsuiCynthia

撮影/小山志麻 構成/藤森かもめ

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