M医師が膵臓の画像を指しながら…
一方、私の膵臓だけど先日、内科を受診してハッキリしたことがあった。私は卵巣がんの疑いがかかった1年半前にMRI検査を受けている。その時に膵臓にのう胞が見つかっていたけれど検査の結果、がんではないことが判明。さらに半年後、卵巣と子宮の全摘手術の後をみるためにCT検査をしたら、のう胞は小さいまんまだったんだって。今回初めて聞いた話だった。
「今のところ、心配はないけれど念のためにこれから経過観察をしていきましょう」と内科のM医師は膵臓の画像にポチッと写った黒い影を指さして言うんだわ。半年ごとの検査でのう胞が変わらなければヨシ。が、大きくなるとがん化する可能性が10%増すのだそうな。
「MRI検査をして、膵臓にのう胞が見つかるのは珍しいことではありません」と言うM医師に、「あの、てことは、検査機器の性能がよくなったので、少し前なら見落としていた影が写っちゃうってことですか?」と聞くと、「あ、それはあるでしょうね」とキッパリ。それを聞いたら急に力が抜けて、「今夜、祝杯をあげてもいいですか?」と聞くと初めてニコッと笑って「いいですよ」だって。医師の笑顔って何よりの薬になるんだよね。
親友のF子は背中に激痛が走って病院に行ったら「かなり進んだ膵臓がん」と診断されて2か月後にはあの世に旅立っている。もしかして私も?と思っていたこの1か月、朝、目が覚めると物だらけの部屋を見渡していたっけ。
その心配はとりあえず消えたけれど、でも残り時間がどれだけあるかなんて誰にもわからないもんね。てか、66歳。医者のひと言で、そのたびグラグラになるのは情けないって。そんなわけで気を取り直して着々と“捨て活”に励もうと思ったのでした。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
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